東京藝術大学 音楽環境創造科

2020年度オンライン学科説明会Q&A

このQ&Aは、オンライン説明会当日の質疑応答と、事前、事後に寄せられた質問の概要をまとめたものです。

1.入試について

Q. 現代の日本における商業的音楽の発展、また小説作品や一般教養、時事的な事柄を問う問題に対して、どのような対策を取ればよいでしょうか?
A. 入試で設定している科目以外にも、芸術・文化について幅広く興味や問題意識を持ち、関係する展示・演奏会・書籍などを通じて、自分なりの考え方を養って下さい。

Q. ​1000点満点のうち、合格者の平均点は何割でしょうか?
A. お答えできません。

Q. 受験期にコロナが流行した際、地方からの移動が困難になりますが、オンラインでの面接や自己表現の録画提出などの可能性はありますか?
A. 現在はまだ検討していません。

Q. 自己表現の会場にてホワイトボードは設置されていますか?
A. 募集要項に記載してあるものが公表できる内容となります。

Q. 自己表現の会場に予め設置されているスピーカー等の数、位置などの詳細をお聞きしたいです。
A. 募集要項に記載してあるものが公表できる内容となります。

Q. 自己表現の際、演奏とプレゼンテーションの割合はどのようになっていますか?
A. お答えできません。

Q. 一次試験の音楽の筆記試験の受験会場は千住キャンパスでしょうか?
A. 入学試験はすべて上野キャンパスで行います。

Q. 自己表現において制限時間をオーバーしてしまった場合、減点等どのような対応があるのでしょうか?
A. お答えできません。

Q. 入試の演奏は課題曲があるのですか?
A. 課題曲はありません。

Q. ​面接の際、衣装に着替えて受けることは可能でしょうか?また、衣装に着替える場所はありますか?
A. 控え室があるため、着替えは可能です。

Q. 試験の際、一次試験または二次試験どちらかで得点が特別高かった場合、1000点満点にした際合格に値する点に届いていなくても合格になる場合などありますか?
A. 募集要項に記載してあるものが公表できる内容となります。

Q. 自己表現の面接会場で、先生方の前に机はありますでしょうか?
A. 机はあります。将来の入試においても机があるかはお約束できません。

Q. 面接の際、パフォーマンスについての概要などを記載した一枚の紙や資料などを先生方へ配布することは可能でしょうか?
A. 可能です。面接終了時に返却します。

Q. 今までに一次試験の足切りはありましたか?
A. 募集要項に記載してあるものが公表できる内容となります。

Q. ​面接にてプレゼンテーションをする場合、プレゼンの内容に規定はありますか?
A. 特に内容の規定はありません。

Q. 2次試験の自己表現の日程についてですが、遠方からの受験生への配慮はありますか?
A. 受験生の居住地に合わせた配慮は行っていません。

Q. 大学共通テストの国語は現代文、古典、漢文の3つで間違いないでしょうか?
A. 2020年7月末までに発表する入学者選抜要項で確認してください。

Q. 今年度の入試日程はもう公開されていますか?
A. 現在はまだ公開されていません。

Q. 共通テストで、複数科目受験した場合、国語と英語以外は、自己採点して、一科目申告するのでしょうか?それとも、例えば日本史A、数学ⅠA、数学ⅡB、物理を受験したとして、1番点数の良かったものが、自動的に採用して頂けるのでしょうか?
A. 2020年7月末までに発表する入学者選抜要項で確認してください。

Q. 共通テストの理科は基礎、応用どちらでも受験可能ですか?
A. 2020年7月末までに発表する入学者選抜要項で確認してください。

Q. 面接会場にAV機器が用意されているとの事ですが、どのようなものでしょうか?スマートフォンやウォークマン等から、USBケーブルを介して機器に繋げることは可能ですか?また、パフォーマンス前に音量等の確認をしても大丈夫でしょうか?自己表現の時間が準備と片付けの時間も含めての5分間とのことなので、お聞きしたいです。
A. 募集要項に記載してあるものが公表できる内容となります。

Q. 第1解答科目指定(センター試験で地理歴史や理科など2科目を選択できる教科で1科目のみを評価対象とする場合に、得点の高低ではなく1科目めに受験した科目を評価対象とすること)はありますか?
A. 2020年7月末までに発表する入学者選抜要項で確認してください。

2.授業や履修について

Q. J-POPの歴史的背景とのつながりや、ほかのジャンルの音楽との相違点などについて学びたいのですが、関連した授業はありますでしょうか?また、音楽マネジメントの授業では具体的にどのようなことをされているのか教えていただきたいです。
A. 必ずしもJ-POPに限定した授業は設定していませんが、J-POPを含むジャズやロック、ブラック・ミュージック、実験音楽を含む広い意味での「ポピュラー音楽」の歴史と理論については、「音楽環境創造概説」や「プロジェクト」の授業や演習、あるいは通年科目の「ポピュラー音楽研究」で学ぶことができます。音楽マネジメントの授業は、半期ずつクラッシック音楽とポピュラー音楽の状況について論じられます。それぞれ現場の第一線で活躍するプロデューサーの方が講師を務めてくださっています。

Q. 教職課程を履修している学生はどのくらいいますか?また、教職課程を履修する場合、音楽環境創造科の授業との両立は大変でしょうか?
A. 上野の学生の多くが教員免許を取る傾向はあります。音環生については、年度によって変動がありますが、1学年につき2〜3名程度います。卒業要件単位に加えての単位取得になるため、その分の大変さはあります。

Q. 履修によるとは思うのですが、3コマ目が上野校地、4コマ目が千住校地など、次のコマで他の校地へ移動される学生はいらっしゃいますか?
A. キャンパス間の移動には最低20〜30分かかるため、連続した授業コマのどちらかの科目に参加できない時間が生じてしまいます。学生たちは1コマ空けたり、異なる年度に受講するなどの工夫をしています。

Q. 音楽環境創造科は舞台芸術が学べるとあるのですが、どのようなことを学べるのでしょうか。又、ソルフェージュは必ず身につけておくべきでしょうか。
A. 音楽環境創造科には舞台芸術・身体表現の実践を主体とした専攻やコースはありませんが、プロジェクト・アートプロデュースでの作品研究として身体表現をとりあげることは可能です。また「作り手のためのドラマツルギー概説」「舞台芸術論」が開講されています。詳しくは各講義のシラバスをご覧下さい。
ソルフェージュについては、1〜2年生で必修科目が設けられているとともに教職課程でも必修となります。なお、入学試験においてソルフェージュ能力を問う試験はありません。

Q. 長島先生が授業に来て下さる頻度を教えてください。
A. 今年度は「プロジェクト」「身体芸術論」「作り手のためのドラマツルギー」「卒業制作」の各科目を担当されており、週に2〜3日出勤しています。

Q. メディアアートなどでプログラミングをする際、ProcessingやopenFrameworksなど色々ありますが、プロジェクト以外でも他の授業で学べる機会はありますか?
A. プロジェクト以外にも、非常勤の先生などが担当している講義で勉強することが可能です。また、上野校地には芸術情報センターがあり、そこで開講されている講義でも勉強が可能です。

Q. 副科で器楽を履修する学生はどのくらいいますか?上野の学生のようなレッスンを受けられるのでしょうか?
A. 卒業要件として、少なくとも一度は副科実技を受講する必要があります。専科の学生と同等の回数ではありませんが、同様に高度なレッスンを受けることが可能です。

Q. 副科実技でコントラバスを履修する場合、楽器は自分で用意する必要がありますか?
A. 楽器によっては大学所有のものを貸し出すことが可能です。個別の楽器については入学後に教務係に問い合わせてください。

3.プロジェクトについて

Q. アートプロデュースについてです。プロジェクトの中でアートマネジメントについてはどのくらい深く掘り下げることが出来ますか?範囲として、ポップカルチャーとミュージカルなどの演劇も含まれますか?また、座学のみでなく実習などもあるのでしょうか?
A. 実習もありますので、学部4年間ではまず現場を体験し、そこから個々人が掘り下げたいポイントを探っていきます。4年生の卒業論文で、それまでに定めた自分の視点から現場経験を掘り下げる、というプロセスです。論文ではなく、自分で企画をして、卒業制作とすることも可能です。どこまで掘り下げるかは無限です。ただし、大学院まで進まないと、時間が足りないかもしれません。卒業論文・卒業制作では、プロジェクトの授業で設定された現場での経験以外のテーマを選ぶことも可能です。アートマネジメントではポップカルチャーは扱いませんが、毛利先生の研究室で研究対象とすることは可能です。ミュージカルも、プロジェクトの実習では扱いませんが、卒業研究のテーマとすることは可能です。

Q. プロジェクト創造について、研究室ごとにどのようなことを学べるのか詳しく教えていだだけますか?
A. 後藤英研究室:コンピュータミュージック、メディアアート、現代音楽、 実験音楽、サウンドアート、サウンドインスタレーション
田村文生研究室:作曲、編曲、作品研究、 音・音楽の歴史や社会環境との関連に関する研究

Q. 受験の時点で、プロジェクトの専攻を明確に決定しておくべきでしょうか?
A. プロジェクト配属の決定までに数ヶ月の時間があるため、入学前に決めておく必要はありません。

Q. プロジェクト配属は、各教授の元に数人ずつ配属されると思うのですが、それぞれ約何人ずつ受け入れがありますか?また、学生自身がプロジェクト選択する際に、成績など選考基準とされるものはありますか?
A. 現時点ではどこかのプロジェクトに希望が集中するということがないため人数の制限は設けていません。プロジェクト選択で迷う場合には個別に相談に乗っています。

Q. 音響心理学は音楽療法とは異なったものだと過去の質問にもありましたが、もう少し詳しい説明をお願いしたいです。
A. 音楽療法は音楽を用いて心身の健康回復あるいは増進をめざすもので、通常医療を補完するものと考えられます。一方で音響心理学は人がどのように音を聞いているかを調べる学問分野です。音響心理学を学ぶなかで聴覚に関する生理学を扱うこともあります。しかし音響心理学は基本的には医療を目的としたものではありません。

Q. プロジェクトアートプロデュースの幼児向けワークショップではどのように関わることができるのでしょうか? また、自分で企画したものを実践的に行うことはできますか?
A. 本番は土曜日ですので、当日スタッフとして関わるには、マネジメントの研究室に所属しなくても可能です。社会人や学生など、外部の当日スタッフも大勢います。 準備段階からかかわるには、マネジメントの研究室に所属する必要があります。(プロジェクトの授業の時間に準備をおこなうため)1年目から自分の企画を実践的におこなうのは、実力的に無理があると思われますが、先輩方に認められれば2年次、3年次に可能性は十分あると思います。

4.学生生活について

Q. アルバイトをしている学生はどのくらいいますか?また、大学での学習を続けながら、外国語学習や資格取得等を目的として塾や予備校等に通っている学生はいますか?
A. 多くの学生がアルバイトをし、生活費の足しにしています。留学や就職活動を目的として学外で語学学習をしている学生はいます。音環の学生は授業や課題で忙しいので、資格の勉強などはその合間を縫って行うことになります。

Q. 上野キャンパスに行く機会は何度くらいありますか?
A. 履修する授業にもよりますが、週に2〜3日程度行くことがあります。

Q.​ 一週間の日程はどのようなものでしょうか?
A. 火曜日終日の「プロジェクト」講義のほかは、それぞれの学生が受ける授業を決めています。月〜金で毎日授業が入っている学生がほとんどのようです。

Q. 学食がないと聞いたのですが、昼食はどのように対処しているのでしょうか?
A. 千住キャンパスには学食がありません(上野キャンパスにはあります)が、キャンパスの周辺には多くの飲食店やコンビニがあります。

Q. 途中退学してしまう学生はどのぐらいいますか?
A. わずかにいます(4〜5年に2人程度)。

Q. 学生生活の一日の流れはどのような感じでしょうか?(始業時間や授業の流れ等)
A. 大学の授業は学生個人が時間割を組み立てるので、どの程度の授業を取るかによって変わります。始業は9時、授業は1コマ90分間、昼休みは50分間、1日5コマあります。しかし、授業を取りすぎると予習や復習の時間がなくなるので、注意が必要です。

Q. 校舎の中にロッカーなど物を置いておける場所は設置されていますか?
A. 個人ごとにロッカーがあります。ロッカーに入らない大きなものは倉庫や教員室で一時的に預かることも可能です。

5.学内の施設について

Q. キャンパス内の施設の利用は自由なのでしょうか?また、どのようにして利用許可をいただくのでしょうか?
A. 基本的に自由に使用できますが、スタジオやホールなど使用にあたって注意が必要な施設については安全に使用できることを事前に確認します。

6.その他

Q. 卒業後の就職率と就職先を出来るだけ詳しく伺えますか?
A. 進学を選択する学生数や音楽家などフリーランスとして活動する卒業生の数によって、年度ごとの就職率の変動が大きいため、一概に数値を出すことは難しいです。就職先としてはマスメディア(テレビ、ラジオ、新聞、編集企画)、広告代理店、アミューズメント業界(ゲーム等)、IT業界、音楽制作(スタジオ等)、芸術文化施設(美術館や文化ホールなど)、芸術系NPOや政府系芸術支援機関、教育関係など多岐にわたります。

Q. アートパスと卒業制作・修了展の開催は今現在どのようになっていますか?
A. 2020年6月21日時点では開催の予定ではいますが、今後の感染者数の推移や、政府・東京都・大学の判断をみて開催の可否を決定します。

Q. 藝心寮の練習室は頻繁に利用できるのでしょうか?
A. 音出し可能な部屋と不可能な部屋の2つのタイプの部屋があります。練習室は料金がかかり、予約制です。器楽専攻の学生などが多く利用するため、埋まっていることが多いです。

Q. アートパスの作品製作は、学科内、または外部学生との共同製作は可能でしょうか?
A. 可能で前例もありますが、活動の成果と認めるためにはしっかり取り組んで自分の作品だと言えるようなものにする必要があります。

Q. サークルはどのようなものがありますか?
A. いろいろなサークルがあります。大学のホームページの「学生生活>課外活動」でご覧ください。
https://www.geidai.ac.jp/life/extracurricular/club

Q. LGBTなど性的マイノリティーへの理解や対応等は、学校や学科でどの程度ありますか?
A. 程度で表すのは難しいですが、理解やサポートはあると感じています。また、研究のテーマとして取り上げる学生は定期的にいます。

Q.​ 卒業生に著名なアーティストはいますか?
A. テレビなどメディア露出の多い卒業生も複数名いますが、表に大きく名前が出ない関わり方として、良く知られたテレビ番組、映画、ゲームなどの音楽・音響・プロデュースに関わる卒業生が多数います。また、大学のホームページで卒業生のインタビューを見られるコーナーがあるのでご覧ください。

Q.​ 今現在(コロナウイルスの影響で)はどのような体制で授業をしているのでしょうか?
A. 2020年前期については原則として全科目を遠隔で行っています。どうしても対面である必要がある授業やレッスンのみ、対面で行っています。

Q.​ 男女比はどのようになっていますか?
A. 年によります。半々の時もありますが全体的に若干女性の方が多いです。

Q.​ オンライン授業は恒久的に実施する可能性はありますか?その可能性がある場合、全体の中での比率はどの程度の割合に収束するでしょうか?
A. 現時点では判断つきかねます。

Q.​ 他大学の大学院に進学された学生はどのような分野に進学されているのでしょうか?
A. 学生によって様々です。学内では美術研究科デザイン専攻、映像研究科、国際芸術創造研究科などがあります。学外では、近年では東京大学の情報学環に進学した卒業生、北海道大学の文化人類学専攻に進んだ学生などがいます。

Q.​ 学科でプロジェクト活動等をする際に使用するPCは、何を使用している学生が多いでしょうか?
A. 音響専攻ではMacを使っている学生が多いですが、おそらく学校にMacがある、先輩がMacを使っているなどの理由によると思われます。他のプロジェクトでは事情が異なりますので、入学してからプロジェクトに合わせて選択してもらえれば良いと思います。

Q.​ 音響を学ぶ中で、自分で制作した曲を先生方に個別にアドバイスしていただけますか?
A. 可能です。教員は、専門に特化しないように広く様々な興味に対応できるようにしています。

Q.​ 1学年の浪人生の割合はどのくらいでしょうか?
A. 年によって違いますが、1〜2割くらいは浪人生が入学していると思われます。浪人生、現役生であるかどうかは合否には関係はありません。

Q.​ 個別の学校見学を希望したいのですが、対応していただくことは可能でしょうか?
A. 原則として個別の大学案内には応じていません。ArtPathや卒展などの機会にお越しいただければと思います。