ご挨拶

2002年に開設された音楽環境創造科は、音楽・音響表現や身体表現、作品制作、アートマネジメント、文化研究などのさまざまな領域を横断的に学び、変容し続ける音楽や芸術の概念に即した表現や研究、芸術と社会の関わり方を模索する学科です。2006年には録音スタジオやホール等を備えた千住キャンパスが新設され、より専門的な研究や制作を行ってきました。

整った環境や、定まりつつある学科の方向性は私たちにどのような変化を与えたのでしょうか。発展し続ける「進化」と異なり、「変化」は特徴や性質を新たに生み出すだけでなくその過程で失う可能性をはらんでいます。しかし変化がなければ進化もありえません。

変化を見極めながらどのように発展していけるのか、今回の卒業制作・修士論文発表会がその試みの一端となっています。

開催概要

日時

2011年2月11日(金・祝)〜13日(日) 11:00 - 19:00 [入場無料]

※最終日のみ、展示・論文発表は 17:00 までとなります。

2月13日(日) 17:00 - 19:00 教授陣によるトークイベント「変わりゆく音環」

場所

東京芸術大学 千住キャンパス (地図:北千住駅より徒歩5分)

音楽環境創造科について

音楽環境創造科とは

東京藝術大学 音楽学部 音楽環境創造科は、21世紀の新たな音楽芸術と、それにふさわしい音楽環境・文化環境の発展と創造に資する人材育成をめざし、2002年に新設されました。

現代社会では、領域を越えた感性、知識、表現技術を活用できる人材が求められています。本学科では、テクノロジーや社会環境の変化に柔軟に対応し、領域横断的な発想を具現化できる能力を養うべく、理論と実践の両面から教育研究に取り組んでいます。

具体的には、

  • 音楽や音響に関する研究
  • 映像、身体、言語、空間、メディアなど、音楽に隣接する表現分野の研究
  • 音楽社会学やアートマネジメント、文化研究

など、芸術と社会の関係に関する研究を通じて、芸術やそれを取り巻く環境を総合的に学習することを基本としています。

プロジェクト

音楽環境創造科のカリキュラムの中核は「プロジェクト」と呼ばれる実践授業です。

プロジェクトでは、さまざまな授業で学んだ知識と技術を柔軟に組み合わせ、制作やグループワークを通じて、理論と実践の両方を学んでいます。他学科や学外との連携も盛んにおこなわれています。学生は、各専任教員が開設する5つのプロジェクトのいずれかを選択し、音楽制作・アートマネジメント・録音音響・舞台芸術・文化研究などさまざまな角度から、音楽を中心とした芸術とそれを取り巻く環境にアプローチし、専門的な能力を磨いています。

学科の詳細につきましては、本学科ウェブサイトをご覧ください。