修士課程・博士後期課程

音楽音響創造

研究室概要

「音楽音響創造」研究分野では、母体となる音楽学部「音楽環境創造科」で掲げる「21世紀の新たな芸術と、それにふさわしい環境の発展、創造に資する人材育成」という教育理念を引き継ぎ、音楽、音響関係の分野において、より専門的な知識、技能の習得を行い、トーンマイスターと呼ばれる録音制作ディレクター・エンジニア、作曲家、プロデューサーなど、高度な専門職業人の養成に重点を置きます。

専任教員

西岡龍彦 教授(作曲)

音楽・音響作品(映像、美術、身体表現、音響技術など、他ジャンルとの共同制作を含む)の創作と、電子音楽、ライブ・エレクトロニクス、テクノロジーと音楽、現代の作曲技法、作曲家論、楽器法、映画・舞台・メディアの音楽、環境と音楽などをテーマとした研究を行い、論文の提出が課されます。学外・海外でのコンサートや研究発表、コンクールへの参加、企業や公共機関との共同研究、 受託研究も行います。

亀川徹 准教授(音響・録音技術)

「録音技術」を音楽制作者と聴取者を結びつける手法としてとらえ、実際の録音技術とそれらに関連する様々な分野を学びます。千住校地のスタジオを駆使した様々な録音制作をはじめ、奏楽堂や学外ホールでの収録を通じて録音の実践をおこなうと同時に、演奏者が演奏しやすいと感じる響きや、演奏者の録音に対する嗜好と聴取者の嗜好との関連など、録音と音楽をテーマにした研究にも取組んでいます。

丸井淳史 准教授(音響心理学・コンピュータ理工学)

様々な音響関連技術の心理実験と統計分析による研究を通して、音楽制作に生かせる知識・道具の創造を行います。音響的・音楽的な幅広い視野をもちつつも、可能な限り音響用、実験用、あるいは分析用のコンピュータ・プログラムを作成することで、音響技術のより深い理解を目指します。ただし、音の聴き手は人ですので、最終的には音響心理実験が欠かせません。

非常勤講師

森威功/「音楽音響創造特殊研究:ライヴエレクトロニクス研究」
濱崎公男/「音楽音響創造特殊研究:音響設計学」
沢口真生/「音楽音響創造特殊研究:サウンドデザイン」
香取良彦/「音楽音響創造特殊研究:楽器学」

論文

2008年度修了生

山田美慧
音楽再生における奥行き感の表現をめざした録音方法の検討
――高さ方向からの再生による試み――

金井哲郎
奏楽堂の可変天井による残響の変化と録音への影響について

2007年度修了生

中村桃子
ライブ・エレクトロニクス・ミュージックにおける創作技法の変遷
作品 Long for…

西井夕紀子
児童を対象とする音楽を用いたパフォーマンスの可能性
作品 谷川俊太郎の絵本『ふたり』による音楽を用いたパフォーマンス

平本正宏
日本電子音楽の創成期 ―東京藝術大学音響研究室の活動―
作品 inside worlds within worlds

森本裕子
音楽外的内容が聴取者の音楽印象に与える影響について ―R・ワーグナーの示導動機を用いた試聴実験―

山田哲広
録音物に対する演奏家の意識―残響感および距離感に関する考察―

余田有希子
現代作品における邦楽器の用法
作品 相剋・相生

芸術環境創造

研究室概要

「芸術環境創造」研究分野では、音楽、舞台芸術、映像、メディア表現など、さまざまな芸術表現の研究およびそれらと社会との結びつきを多角的に研究します。学部「音楽環境創造科」の理念を引継ぎ、21世紀の新たな芸術と、それにふさわしい環境の発展と創造に資する人材育成のために、幅広い芸術表現とそれをとりまく社会環境や文化全般について、より専門的な知識と技能の習得を行います。研究は文化事業の企画運営、さまざまな文化的事象の調査研究、表現作品の制作など、実践を取り入れた多様な形式で取り組まれます。具体的には、文化政策やアーツマネジメントの実践的研究、劇場やフェスティバル等のプログラミングや演劇論、振付論の研究、文化芸術全般の運営やそれをとりまく文化環境に関する実践的研究、文化理論研究、メディア&コミュニケーション、メディア・アートの理論・調査研究および実践、ポピュラー音楽研究、そして芸術文化と社会の関係を参与観察しながら考察する実践的研究などを行います。

専任教員

熊倉純子 准教授(文化環境・アートマネジメント)

文献のみならずフィールドワークなどの現場を重視した実践的研究をおこなうゼミです。
修士論文では、独自に考案した企画を通じて実験をおこなう学生もいます。
演習の授業は、学部のプロジェクトと合同でおこない、教員とともに実践的な授業を開催しています。

市村作知雄 准教授(身体表現・NPO論)

本年度は、演劇の構造、歴史および現在の演劇の世界的傾向について文献や映像を通じて研究をおこないます。特にドラマトゥルクの役割、日本での可能性について、演劇の制作現場とドッキングする形での調査研究を重要視します。
演習では、ポストドラマをテーマとして、寺山修司から岡田利規まで、海外作品ではスイスの「リミニプロトコル」に重点を当てます。
演習では、映像を見ながら、討議を中心に研究します。
なお、ダンスやNPOに関しては、それをテーマとする学生が入学した年度に開設する予定です。

毛利嘉孝 准教授(社会学・文化研究)

社会学と文化研究の理論をベースに、ポピュラー文化、ポピュラー音楽とメディア芸術文化の海外文献の購読と調査研究・フィールドワークを行っています。特にアジアをはじめとする海外のネットワークの構築と共同研究に力を入れています。

非常勤講師

箕口一美/「芸術環境創造特殊研究:芸術運営」
岩井成昭/「芸術環境創造特殊研究:映像制作」
福住廉/「芸術環境創造特殊研究:文化批評」
長島確/「芸術環境創造特殊研究:脚本読解」
平野雅章/「芸術環境創造特殊研究:経営学」(集中講義)
中川幾郎/「芸術環境創造特殊研究:地方自治体の文化行政」(集中講義)
小林真理/「芸術環境創造特殊研究:文化政策」
松山真之介/「芸術環境創造特殊研究:社会事業マネジメント」
池上重輔・安部義彦/「芸術環境創造特殊研究:マーケティング」

論文

2008年度修了生

粕谷清佳
『春の祭典』の振付比較

大塚智
iPodを利用した音楽聴取文化に関する一考察
-オーディエンス研究とウォークマン研究の領域から-

谷地田未緒
アートNPOが牽引する自治体文化政策
―札幌市における統計的な経営分析とケーススタディによる成果分析の試みを通して―

西村明也
アダチ・グラヴィティ・バックグラウンド
-「アダチ・ガイドブック」プロジェクトの1年半-

2007年度修了生

大澤苑美
アーティスト・イン・レジデンスの今日的意義
-アーティストと地域の関わりに着目して-

小泉元宏
都市・村落と芸術:国際現代美術展覧会と地域の関わりについて (The City and the Arts: An Analysis of the Relationship between International Exhibition and the Region)

小島寛大
京都の劇作家たちを育んだ芸術環境についての研究
-京阪神におけるOMS以降の文化施設の動向を中心に-

齋藤理恵
ピピロッティ・リストの映像作品が孕む実験性とビデオ・インスタレーションにおける公と私を巡る問い

須藤崇規
家の記憶

長尾聡子
日常的空間で実践する芸術活動に関する研究
-音(楽)的視点を持つ企画《音ストリート》を事例に-

藤本愛
河内音頭にみられるコミュニケーション形態
-クラブカルチャーとの比較を通じて-

村上優子
企業の戦略的なメセナ活動
-企業のビジネスとそのメセナ活動の関連性-