東京藝術大学 音楽環境創造科

「有楽町マルイ・パウダールームの音楽」が2種類のCDになりました

受託研究でプロジェクト1が作曲、プロジェクト3によって録音された「有楽町マルイ・パウダールームの音楽」が2種類のCDになりました。

Rambling RECORDS

「音のインテリア・快適音楽空間」http://www.rambling.ne.jp/archives/2011/10/post-67.php

「リラックスするための音楽処方箋」http://www.rambling.ne.jp/archives/2011/10/post-68.php

2007年10月に開店した有楽町マルイは、これまでにない新しいコンセプトを持っていた。それは、単に品物を売るだけでなく、「有楽町という場所でデパートがホスピタリティーとしての快適な空間をいかに提供できるか」ということであり、それは、全館に点在する特徴のある目的を持った空間「エントランス」「パウダールーム」「坪庭・レストスペース」として実現された。音楽環境創造科が担当したのは、それらの空間に合わせた音響システムやオリジナルの音楽・音響作品の制作であり、それ以外の既成曲が流れる一般的な売り場のBGMでも、季節、時間、フロアごとにきめ細かいデータの分析から選曲を行った。

特に女性専用のパウダールームは、部屋の特徴に合わせた特殊な5chサラウンドシステムが導入され、そこで流れる音楽は、季節毎に「ルネサンス」「アフリカ」「里山」「Starry Night」などのテーマを設定したアコースティックの楽曲が学生によって作曲された。2007年から2009年まで6回におよぶ計35曲が録音されているが、このCDではそのなかから選ばれた18曲と、有楽町マルイの開店と閉店のために作曲され、後にマルイ全店で使われることになった「Felice」と「Postlude」の20曲が入っている。