専任教員

毛利 嘉孝 MOURI Yoshitaka

教授/社会学、文化研究

音楽はそれだけで閉じられた領域ではありません。音楽が文学や批評、視覚芸術といった文化実践と関連しているのはもちろんですが、それはさらに政治や経済、社会などのほかの領域とも密接に絡み合っています。文化理論の研究や実証研究、社会調査、フィールドワークや実践的な活動を通じて、ポップ・カルチャーからハイ・カルチャーまでさまざまな領域の「文化」を読み解いていきたいと思います。

専門は社会学・文化研究。特にメディアや文化と政治の関係を考察している。京都大学経済学部卒。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ MA(メディア&コミュニケーションズ)、同PhD(社会学)。九州大学大学院助手・助教授を経て現職。2002〜2003年ロンドン大学客員研究員。Inter-Asia Cultural Studies (Routledge) 編集委員。主著に『文化=政治:グローバリゼーション時代の空間の叛乱』(2003年、月曜社)『ポピュラー音楽と資本主義』(2007年、せりか書房)など。

市村 作知雄 ICHIMURA Sachio

准教授/身体表現・NPO論

社会や自分を取りまく環境がどんどん悪くなるこの「今」、芸術は世界とどう関わるのだろうか。演劇やダンスは世界に何を付け加えることができるのだろうか。芸術は「癒し」や「楽しみ」以上の存在意義を見いだせるのだろうか。芸術は、国家を越えて、一人ひとりの個人と向きあうことで、隠された現実を映し出すことができると私は考えています。特に言葉が軽視される日本の特殊性を考慮し、言葉の重みと可能性を探っていきたいと考えます。

専門は演劇、ダンスのプログラミング、ディレクションおよびNPO法人の経営。現在、フェスティバル / トーキョー実行委員長、NPO法人アートネットワーク・ジャパン会長、横浜市芸術文化振興財団理事、企業メセナ協議会研究部会など。これまで、ダンスグループ山海塾制作、パークタワーアートプログラム・ダンスシリーズアドバイザー、東京国際芸術祭ディレクター、(株)シアター・テレビジョン代表取締役社長など。

丸井 淳史 MARUI Atsushi

准教授/音響心理学、コンピュータ理工学

音楽を感じ理解するのは、人間の耳と脳そして心です。人が音を聴いたとき、それをどのようにして感じるのかを知ることは、音楽制作において大きな助けとなります。音楽はそれを聴く人のために作られるものですので、常に音と人との関係を真中に見据え、心理学と工学の両面から接近していきたいと思います。

会津大学コンピュータ理工学部卒。ペンシルバニア州立大学M.Sc. (Computer Science and Engineering)。会津大学大学院博士(コンピュータ理工学)。2004年よりマギル大学大学院音楽学部サウンドレコーディング領域博士後期課程に在籍。専門は音響機器のためのデジタル信号処理および音響心理学。

http://www.geidai.ac.jp/~marui

亀川 徹 KAMEKAWA Toru

教授/音響学、録音技術

音とは何か。音楽を表現するための手法として、音響や録音技術を学ぶことで、音についての理解を深め、いろいろなメディアへの展開をはかれるようにします。マイクロホンやミキサー、録音機といった録音に関するさまざまな機材の扱い方を習得し、音楽を録音するための基礎技術を踏まえた上で、CD、 DVD、放送、映画などさまざまなメディアにおける音楽表現の可能性ついて考察していくことをめざします。またマルチチャンネルステレオ制作(5.1 サラウンド等)など最先端の音響技術についての研究もおこなっていきたいと考えています。

1983年九州芸術工科大学音響設計学科卒業。日本放送協会(NHK)に入局。番組制作業務(音声)に従事し、N響コンサートなどの音楽番組を担当するとともに、ハイビジョンの 5.1 サラウンドなど新しい録音制作手法の研究に携わる。2002年10月より音楽環境創造科の助教授(現在は准教授)に就任。著書に『Sound for Film and TV』(2000年、T.Holman/沢口、濱崎、亀川共訳/兼六館出版)、『サウンドレコーディング技術概論』(2001年発行、2008年改訂、第6章/次世代音響技術・日本音楽スタジオ協会編)がある。

熊倉 純子 KUMAKURA Sumiko

教授/文化環境

音楽におけるアートマネジメントというと、市場原理に基づくポピュラー音楽のマネジメントや、クラシックを主とした音楽ホールの運営などをイメージする人が多いと思います。しかし、私はこの新しい学科では、そうした既存の華やかなマネジメントの世界より、もっと多様な表現の価値にいろいろな人 びとが出会えるような場のアレンジを探求してみたいと思います。地域社会でのワークショップ、市民参加の文化支援、NPOによるアートマネジメントなど、 次世代の社会と表現の関係を創造できるような、多彩な人材を育てる場になればと考えています。

パリ第十大学、慶應義塾大学文学部仏文科および美学・美術史学科卒業。同大学院修了(哲学専攻)。1992年から2002年まで(社)企業メセナ協議会に勤務。企業のメセナ活動から地域型アートプロジェクトなどの研究・開発に携わる。専門は文化支援、アートマネジメント。

西岡 龍彦 NISHIOKA Tatsuhiko

教授/作曲

さまざまな芸術や文化の価値観が共存する現代においても、社会や時代に対して本当にクオリティーの高い仕事をするには確かな技術が必要です。人類が永い歴史の中で培ってきた音や音楽の資産を、それらが成立した文化的背景と共に研究し、音楽・音響表現の技術を修得することで個性的な新しい作品を創作する。それが音楽環境創造科のスタジオです。

本学作曲科卒業、大学院音楽研究科作曲専攻修了。
第49回日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽)第2位、第11回ブールジュ国際電子音楽コンクール入選、1988年 ISCM-ACL 国際現代音楽祭入選。
音楽環境創造科立ち上げに関わり2002年の創設より就任。
コンサート作品以外にも、コンピュータミュージック、イベント、映像、演劇の音楽を制作。