東京藝術大学 音楽環境創造科

第5回 千住・人情芸術祭 1DAYパフォーマンス表現街 開催!

千住宿開宿から400年 文化が息づく商店街で…
商店街を表現街に!?表現いろいろ、ささやかな祝祭

千住・人情芸術祭 1DAYパフォーマンス表現街とは

「千住・人情芸術祭」は、人と人との価値観や感情のやりとりを「人情」と捉えて、多様な表現者を受け止める舞台です。「1DAYパフォーマンス表現街」では、江戸時代から人びとの交流と文化の根付く場所であった千住ほんちょう商店街(旧・日光街道)を会場に、多彩な表現を介して、人と人、 人と場所、人とアートが出会う機会を創出します。5回目となる今年の開催では、「千住宿開宿400年記念企画」として本番当日のパフォーマンスはとどまらず、商店街の方々や参加アーティストとの交流など、本番前から「人情」を育むことを試みます。

開催概要

日時:2025年5月25日(日) 13時-17時(予定) ※雨天時会場変更、荒天中止
会場:千住ほんちょう商店街(東京都足立区千住)
主催:東京藝術大学音楽学部・ 大学院国際芸術創造研究科、特定非営利活動法人音まち計画、足立区
協力:千住本町商店街振興組合、足立成和信用金庫

※当日のタイムスケジュール等の詳細は公式ウェブサイトにてお知らせしていきます。
※内容は変更になる場合があります。

ゲストアーティスト

アグネス吉井 Aguyoshi
街を歩き、外で踊る、2人組ダンスユニット。短い映像を数多くSNSに投稿している。アグネス吉井のダンスは場所の特性によって振り付けられ、身体ではなく場所が主役となる。毎月どこかの街を訪ねて短いダンスを制作するプロジェクト「もやよし」を2017年1月から継続中。作品は全て Instagram@aguyoshi で見ることができる。SNSでの作品発表以外にも、ワークショップ、野外フェスティバルやアートイベントでのパフォーマンス、映像コンテンツや演劇への振付・出演などを行う。
アーティストからのひとこと
商店街にある面白い形、気になる形を体でなぞったり、ピッタリ沿ったりしながら過ごします。写真の展示では、ワークショップ参加者と一緒に見つけたオススメスポットをご紹介。みなさんも気が向いたらやってみてくださいね。不思議と心が落ち着きます。

桜井 旭 Akira Sakurai

写真:Watanabe Osamu

1996年兵庫県生まれ。2025年に金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程美術研究領域絵画分野を修了。徹底した現場での絵画制作を行うことで、他者とのコミュニケーションや周辺環境からの影響が生じる。その場に固有なこうした現象を「崩壊」と呼び肯定的に絵画表現として享受する。
アーティストからのひとこと
パフォーマンス当日までに何度か千住ほんちょう商店街に訪れて大きめの絵画の(当日も)制作をします。公開制作をする傍ら、商店街のカフェやレストランなどで休憩したり食事をしたりするのですが、その場では気楽なスケッチをして、各店舗に展示します。

野村 誠 Makoto Nomura + だじゃれ音楽研究会 Dajare Ongaku Kenkyukai
貝、瓦、流木など環境で出会う音から音楽を立ち上げ、そのような音の喜びを体験した耳で既存の楽器にも向き合う作曲家。著書に『音楽の未来を作曲する』(晶文社)。国内外各地で参加型プロジェクトを行う野村だが、その中でも異彩を放つのが「だじゃれ音楽研究会」。14年間に170回も開催し、音楽経験や年齢を問わず公募で集まったメンバーが、だじゃれと音楽の不思議なセッションを続ける新感覚なアンサンブル。今年度は10月12日に出演者1010人によるコンサート「キタ!千住の1010人」を開催する。
アーティストからのひとこと
野村誠って作曲家は、だじゃれが言えません。苦手を克服すべく「だじゃれ音楽」を始めました。「だじゃれ音楽研究会」の仲間がいっぱいでき、笑ってばかりのプロジェクトですが、ガチで新しい音楽の地平を切り開くためにやっています。でも、そんなことなんて気にせず、商店街の真ん中で、バカバカしい音のカオスに参加してもらい、頭が真っ白で夢中になってもらえたら嬉しいです。