11月7日(土)、天空劇場(足立区千住1-4-1)にて開催される『文化の日コンサート』で、プロジェクト1の1年生5人の新作「カシオペア ~ブラスアンサンブルと打楽器のための組曲」が初演されます。
出演は藝大ブラス。
日時:11月7日(土) 14:00開演 (開場13:30)
会場:天空劇場(東京芸術センター21階)
※藝大千住キャンパスではありません。ご注意ください。
入場無料
指揮:守山光三(藝大音楽学部器楽科教授)
出演:藝大ブラス(藝大音楽学部器楽科専攻生による吹奏楽)
≪特別企画 ~新しい響きを求めて~≫
カシオペア ~ブラスアンサンブルと打楽器のための組曲
/東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科プロジェクト1作曲
1.「I think so・・・」 作曲:磯﨑祥吾(いそざき しょうご)
私はこの作品で、短いモチーフと同じ音形を繰り返すことで、どちらに揺れる
でもない、曖昧な気持ちを、あえてはっきりした歯切れのよい音で表現しようと
しました。この曲は、もともとピアノ曲として作曲されたものですが、それを今
回、ブラスアンサンブルの編成にアレンジし直しました。ジャズの響きも少し取
り入れた、クラシック曲とはまた違った金管六重奏をお聴きください。
2. 「クラウン・カーニバル」 作曲:比良彩那(ひら あやな)
子どもに恐怖心を与えてしまうような奇抜な風貌でありながら、滑稽な言動で
人々を楽しませるクラウン(ピエロ)。そして、彼らが動き回るサーカス。そんな
イメージでこの曲を作りました。どこか怪しげで、またどこか楽しげなメイン・
メロディーと、そこから派生したアレンジ。それから、メイン・メロディーと、
それとまったく異なるサブ・メロディーの絡みにご注目!初のブラス曲ですが、
自分らしさを詰め込みました。どうぞお楽しみください!
3.「アラビアンダンス」 作曲:上水樽 力(うえみずたる ちから)
ユーフォニアムソロと金管五重奏、打楽器のための「アラビアンダンス」
この小品には全体を通してアラビアっぽさが漂っている。中間部においては特にアラビア臭さを感じられるだろう。楽曲は急ー緩ー急の三部形式。終盤では急激に盛り上がり、ユーフォニアムが楽曲中最高音を咆哮して締めくくる。ユーフォニアムにはかなりの運動を強いている曲ではあるが、一種の爽快感を奏者、聴衆ともに感じることが出来れば幸いである。
4.「追憶」 作曲:宮本夢子(みやもと ゆめこ)
この曲は、私の19年の人生の中の12年間という長い年月を過ごしてきた母校東洋英和に捧げます。東洋英和で出会った沢山友達、先生方への感謝の気持ちで書きました。導入部は静かな光が差すような追憶の始まりで、チューバが主旋律の第1テーマでは幼い頃の暖かい記憶をたどり、中間部を経て、第2テーマ・トランペットの主旋律部分では英和での感動的な思い出をイメージしました。そして、エンディングでは、その宝物のような思い出をどんな時も灯火のように心に照らし続けるであろう自分を表現しました。
5.「銀河鉄道交通渋滞」 作曲:木本圭祐(きもと けいすけ)
拍子を崩して、いかに聞きやすくかつ掴みにくく仕上げるか考えながらつくりました。良かったら数えてみてください。1曲を通してサックスとトランペットのソロが至る所にちりばめてあります。キッチュなソロをお楽しみください。