東京藝術大学 音楽環境創造科

AI and Composition III

場所:東京藝術大学千住キャンパス・第7ホール

日付:2022年1月12日(水)

開場 18:00 | 開演 18:30

入場無料 予約不要


コンサートについて

今回のコンサートは、後藤研究室で長年取り組んできた「AIと作曲」の研究のシリーズの中で、新たな試みをしたものである。 ここでの研究とは、最近、発展が目覚ましい AI(人工知能)の技術を用いて、人間がこれまで聞いたことがなかった新たな創造をコンピューターと共に行うものである。今回の作品は「AIと作曲」の研究の中でも、特に演奏形態を重視した実験が行われた。演奏者のみで演奏される形態であり、コンピューターのサウンドは一切発しない。その演奏は指揮者とAIと人間の奏者による演奏形態である。 ここでのAIとは、人間の指揮者の動きに対して、AIがそのジェスチャーを理解して、アンサンブルの各演奏家に個別に独自の指示を行うシステムである。


演奏者

鷹羽弘晃(Con.) | 大石将紀(Sax.) | ヨハナン・ケンドラー(Vln.) | 松本卓以(Vc.) | 安田貴裕(Vla.) | 會田瑞樹(Perc.)


コンサートプログラム

「Study for AI Performance」

後藤 

この作品は、後藤研究室で長年取り組んできた「AIと作曲」の研究のシリーズの中で、新たな試みをしたものである。 ここでの研究とは、最近、発展が目覚ましい AI(人工知能)の技術を用いて、人間がこれまで聞いたことがなかった新たな創造をコンピューターと共に行うものである。今回の作品は「AIと作曲」の研究の中でも、特に演奏形態を重視した実験が行われた。演奏者のみで演奏される形態であり、コンピューターのサウンドは一切発しない。その演奏は指揮者とAIと人間の奏者による演奏形態である。 ここでのAIとは、人間の指揮者の動きに対して、AIがそのジェスチャーを理解して、アンサンブルの各演奏家に個別に独自の指示を行うシステムである。

「TARGET」

姜信愛 | Leonid Zvolinsky | 劉晨瀚 | 李瓊宇

この作品は3人の作曲家の共同作業によって作曲された。音楽はAIによって組み立てられ、多様な表情をみせながら曲の終わりに向かっていく。

「ラブ・ストーリーは永遠に… -Never Came- 0.1」

 昊倫 |   |  

この作品はラブ・ストーリーをテーマに作られている。AIの影響により、永遠に実ることのないラブ・ストーリーを味わってみよう。


パフォーマー

鷹羽弘晃/Hiroaki Takaha

指揮

2001年桐朋学園大学作曲理論学科卒業。指揮を小泉ひろし、秋山和慶の各氏に師事。パリ・エコール・ノルマル作曲科Diplome Supérieur取得。現代音楽を中心にキャリアを重ね、アンサンブル・ノマドやアール・レスピラン等に客演。これまでに多くの作品初演を手掛ける。和楽器と古楽器による「アンサンブル室町」では、2013年度の公演が佐治敬三賞を受賞した。作曲、ピアノ演奏、指揮で活動のほか、ソルフェージュを中心に音楽教育を行なっている。アンサンブル・コンテンポラリーαメンバー。

大石将紀/Masanori Oishi

サクソフォン

東京芸術大学卒業。同大学院修了後渡仏、パリ国立高等音楽院・大学院修了。02~04年まで文化庁派遣芸術家海外研修員として研鑽を積む。在仏中は、ダヴォス国際音楽祭(スイス)等の音楽祭、ポンピドゥーセンターやルーブル美術館(共にパリ)のプロジェクトに参加。08年に帰国し東京オペラシティ財団「B→C」に出演。朝日新聞誌上等で高い評価を得た。以降日本国内、ヨーロッパでのリサイタルや、サントリー・サマーフェスティバル、東京オペラシティ財団・コンポージアム、武生国際音楽祭などへの出演、TV、ラジオへの出演、地域創造の支援アーティストとして地域交流プログラムを展開するなど幅広い活動を展開。14年「東京現音計画」で第13回佐治敬三賞受賞。15年「NO MAN’S LAND Masanori Oishi plays Jacob TV」をリリース。また18年日本、アメリカ、ヨーロッパでリリースした2ndアルバム「SMOKE 日本の無伴奏作品集」は令和元年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を受賞した。
現在、大阪音楽大学特任准教授、東京藝術大学、洗足学園音楽大学各講師、またエリザベト音楽大学特別講師として後進の指導にも当たる。 www.m-oishi.com

ヨハナン・ケンドラー/Yohanan Chendler

ヴァイオリン

イスラエルのエルサレム生まれの作曲家、ヴァイオリニスト。エルサレム音楽舞踊アカデミーでマーク・コピットマンに作曲を師事。彼の数々の作品は、アスペン音楽祭、キジアーナ音楽、 アジア音楽祭招待,エッチング音楽祭,などの音楽祭において発表される。 2017-2019年には作曲家およびヴァイオリニストとして武生国際音楽祭に招待されている。 ヴァイオリン奏者としては主に現代音楽に携わる。アメリカの東海岸を拠点に活動するユーヴェンタス現代音楽アンサンブルのヴァイオリニストとして活躍する。ダニエル•バレンボイム、クルト•マズア、ピエール・ブレーズ、などの指揮者によって率いられたオーケストラで演奏した経験を持つ他、アルバニー・レコードとニュー・ダイナミック・レコードによりアメリカ現代音楽作曲家の作品を演奏したものが録音された。 ブランダイス大学より音楽理論と作曲の博士号を取得した後、ブランダイス大学、ハーバード大学、クラーク大学で教鞭をとった。作品はベルベン・ミュージックとルシアン•バディアンより発行されている。

松本卓以/Takui Matsumoto

チェロ

東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。在学中に福島賞受賞。藝大定期にてサン=サーンスのチェロ協奏曲を協演。現在はバロックから現代、タンゴまで精力的に演奏活動を展開している。特に現代音楽の分野では作曲家との共同作業に力を入れており、これまでに350曲を超える初演を行ってきた。またガウデアムス国際現代音楽祭(オランダ)、セルバンティーノ国際音楽祭(メキシコ)をはじめ、国内外の音楽祭に数多く出演している。クァルテット・アルモニコ、エレメンツ・クァルテット、Ensemble Contemporary α、アンサンブル東風、小松亮太&オルケスタティピカのメンバー。アンサンブル・ノマドレギュラーゲスト。東京藝術大学管弦楽研究部及び同大学附属音楽高等学校非常勤講師。藝大フィルハーモニア管弦楽団チェロ奏者。

安田貴裕/Takahiro Yasuda

ビオラ

1978年生まれ。川畠正雄、山口裕之、三戸康雄、ロバート・ダヴィドヴィチの各氏に師事。東京音楽大学入学後、奨学金を得て州立フロリダ国際大学へ入学。帰国後フリーランスとしてヴァイオリン、ヴィオラを演奏するほか、同時代の作曲家の作品を取り上げることを主眼に演奏活動を行なう。東京オペラシティ主催の同時代音楽企画「コンポージアム」シリーズ、サントリーホール主催のポリーニ・パースペクティヴなど、ホール企画の演奏会にも多く出演している。KEI音楽学院講師。

會田瑞樹/Mizuki Aita

打楽器

1988年宮城県仙台市生まれ。日本現代音楽協会主催”競楽Ⅸ”第二位入賞と同時にデビュー以降、これまでに300作品以上の新作初演を手がけ「初演魔」の異名をとる打楽器/ヴィブラフォン奏者。第10回JFC作曲賞入選を得て作曲家としてもその頭角を現している。演奏/作品はNHKはじめ、リトアニア国営放送で放送。2021年、現代作品の魅力を多彩に紹介したヴィブラフォンソロリサイタル in OSAKAの成果により大阪文化祭奨励賞受賞。


作曲家/アーティスト

後藤  / Suguru Goto

作曲家、ニューメディア・アーティスト。国際的に評価されており世界活地で活躍。刺激的な作品で新たなテクノロジーと関連させて発表している。フランス、パリにあるポンピドゥー・センターのIRCAMの招待作曲家、研究員、ボルドー芸術大学の准教授を経て、現在は東京芸術大学の准教授。 主な賞歴は、ボストン・シンフォニー・オーケストラ・フェローシップ、タングルウッド音楽祭より、クーセヴィツキー賞、ワシントン州のマルゼナ国際作曲コンペティションにて第1位、ドイツにてベルリナー・コンポジション・アウフトラーゲ1994、パリのユネスコで行われた、IMC国際作曲家会議にて入選、フランス政府よりDICREAM、ドイツ、ベルリンのミュージック・シアター・ナウ・アワード2008にて受賞、フランス、バン・ニューメリック4、アンガン・デ・バン・デジタル・アート国際フェスティバルにて、「OFQJダンス・ニューテクノロジー賞」を受賞、2010年ブラジルのFileフェスティバルにてFILE PRIX LUXのElectronic Sonority Honor Award 賞、2011年イタリアにてAction Sharing 2の大賞を受賞、2013年KAO国際キネティック・アート・コンペティションにて第2位、同年オーストリアのアルスエレクトニカにてデジタル・ミュージック&サウンド・アートの栄誉賞を受賞などが挙げられる。作品は世界各国の音楽祭、レゾナンス/IRCAM、タングルウッド音楽祭、ICC、SONAR、 Haus der Kultures der Welt, ISEA、NIME, ヴェネツィアビエンナーレなどにて演奏されている。 http://gotolab.geidai.ac.jp/

 信愛/Shinae Kang

韓国生まれ。武蔵野音楽大学において飯島英嗣氏のもとで作曲を学ぶ。 Dongguk University (SEOUL, KOREA)GRADUATE SCHOOL OF DIGITAL IMAGE AND CONTENTSにおいてコンピューター音楽をJUN KIM氏に師事。作曲家、メディアアーティスト、映像音楽など幅広く活躍している。現在、東京芸術大学音楽学部博士課程において後藤英氏に師事。

 昊倫/Haolun Gu

中国・蘇州市生まれ。2017年上海音楽学院音楽設計と制作科を首席で修了し、2020年東京藝術大学大学院音楽音響創造科修士課程を修了。現在、同大学院博士課程に在籍。作品は、上海電子音楽週間、ニューヨーク電子音響音楽祭、国際コンピュータ音楽会議などに取り上げられているほか、アンサンブル・アッカ20周年記念コンサート公募入選、世界各地で演奏されている。第7回両国アートフェスティバル招待作曲家。これまでに作曲を秦毅、尹明五、陳強斌、西岡龍彦、後藤英の各氏に師事。

 瑀/Yu Zheng

2019年から後藤研究室に所属。修士課程に在籍中。 
メディアアートを中心に創作活動をしている。現在、SNSを介して現実社会の様相に反映される創作の研究を行っている。これまでに作曲を梶本芳孝、香取良彦、森威功、後藤英の各氏に師事。

李瓊宇/Qiongyu Li

中国江蘇省生まれ。センサー、IoTを用い、インターフェースデザイン、インタラクティブ ミュージック インスタレーションについて研究を行っている。現在、東京芸術大学音楽学部修士課程において後藤英氏に師事。

レオニード・ズヴォリンスキー
Leonid Zvolinsky

ロシア、リャザン市生まれ。2014年モスクワ音楽院作曲科首席卒業、2015年リトフチンテレビ・ラジオ大学音響映像芸術サウンドプロデュース科修了。
2019年より東京藝術大学大学院音楽研究科(音楽音響創造)後藤英研究室の研究生。

 晨瀚/Chenhan Liu

中国・石家荘市生まれ、高校より中央音楽学院附属高校で作曲を学ぶ。
2018年中央音楽学院作曲分野電子音楽作曲専攻を卒業。2020年4月より東京芸術大学大学院音楽音響創造科研究生在籍。
作品はオレゴン州立大学,台湾国家両庁院国家音楽庁などで演奏している。
これまでに作曲を朱詩家、劉長遠、張小夫、関鵬、後藤英の各氏に師事。

 森/Sen Zhao

中国生まれ、2020年武蔵野音楽大学大学院音楽研究科作曲専攻修士課程を修了。2021年4月より東京芸術大学大学院音楽音響創造科研究生在籍。


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