プロジェクト5 研究シンポジウム・シリーズ vol.3
《方法論としての音楽》
音楽を音楽たらしめている固有の特徴や方法論――聴覚に関わる芸術であること、時間芸術という特性、楽譜という記録・再生装置、楽器の存在、声、身体、演奏、インプロヴィゼーション、複製技術の発達――は、音楽以外の文化や芸術の領域にどのような影響を与えているのだろうか。音楽を方法論として捉えなおすことで、音楽の臨界点とその外部、そして、ありえたかもしれないもう別の音楽の形式を探る。
日時
2011年2月5日(土) 13:30会場 14:00開演
場所
東京芸術大学千住キャンパス3F スタジオA
予約
予約不要・入場無料
お問い合わせ
東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科 毛利嘉孝研究室
geidai5@gmail.com
タイムテーブル
14:00〜 パフォーマンス
足立智美 JIROX 北條知子 松井茂
17:00〜 シンポジウム
足立智美 JIROX 北條知子 松井茂 司会:毛利嘉孝
プロフィール
足立智美
パフォーマー/作曲家。ヴォイス、センサー、コンピュータ、自作楽器によるソロ演奏、音響詩、舞台音楽など幅広い領域で活動し、またインスタレーション作家、映像作家としても活動、非音楽家との大規模なアンサンブルのプロジェクトもおこなう。高橋悠治、一柳慧、伊藤キム、坂田明、飯村隆彦、石田尚志、猫ひろしらと共演、テート・モダン、ポンピドゥー・センター、ウォーカーアートセンター等で公演している。
JIROX
1952年、東京生まれ。今井次郎として「パンゴ」など80年代初頭の伝説的なバンドに参加。85年、結成時より、脱領域的パフォーマンスグループ「時々自動」の主要メンバーとして活動、初期楽曲のほとんどを作曲。90年代の後半から別名JIROX名義で、自作(ゴミ同然)オブジェと(音楽以前的)音楽によるパンキッシュなソロ・パフォーマンスの試みを開始。以後、演劇界、音楽界、美術界を横断しつつ、独自世界を追求。06年、JIROX DOLLS SHOW シリーズを開始。これをきっかけに、JIROX としての活動が一気に活発化。
北條知子
本学音楽環境創造科毛利嘉孝研究室学部3年。音楽環境を考えるという立場でパフォーマンス、企画、研究をおこなっている。主な活動歴、第3回AACサウンドパフォーマンス道場優秀賞受賞(愛知芸術文化センター)、2008年取手ArtPath出展、We dance 公募プログラム出演(offsite dance project)、John Cage『Variations II』『Variations III』上演企画・出演(松戸アートラインプロジェクト)など。
松井茂
詩人。1975年生まれ。詩集に『同時並列回路』『量子詩』『Camouflage』『時の声』等。展示に「宥密法」(豊田市美術館)「春のAIR:エフェメラル」(青森国際芸術センター)「第3回府中ビエンナーレ:美と価値」(府中市美術館)「ICCキッズ・プログラム いったい何がきこえているんだろう」(ICC)等。新国誠一展(国立国際美術館)の調査研究に参加。本学大学院映像研究科特任講師。
毛利嘉孝
社会学者。1963年生まれ。著書に『ストリートの思想』(NHK出版)、『ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、『文化=政治』(月曜社)など。現代文化、メディア、現代美術などの批評活動を行う。本学音楽環境創造科准教授。