東京藝術大学 音楽環境創造科

藝大アーツ イン 東京丸の内2013【終了】

Project-1 大学院音楽音響創造分野修士1年生による音響作品の展示

2012年度「東京藝術大学卒業・修了制作作品展」に出品された作品の中から、三菱地所賞美術部門を受賞した優秀立体作品5点に合わせて、東京藝術大学大学院音楽音響創造分野修士課程1年生の5人がオリジナルの音響作品を制作しました。立体作品およびデザイン科が制作した映像と共に、マルチチャンネル再生により披露します。

概要

会期:2013年10月22(火)~10月27日(日)11:00~21:00(最終日は20:00まで)
会場:丸ビル 3階回廊 東京都千代田区丸の内2-4-1
入場料:無料
詳細:http://www.geidai.ac.jp/info/pdf/20131009_02_02.pdf

展示作品/楽曲解説

「男と女の惑星」
相子 恭|AIKO Kyouhei

音楽制作:山下 優|YAMASHITA Yu
数々の星が飛び交う中で、男と女の2つの惑星が出会う様子を音楽にしました。
男と女の彫刻に1つずつ音を当てはめ、その音がやがて和音になることで、2つの惑星の結びつきを描きました。この彫刻は見る角度や光の具合によって、表情が異なり、音楽でも1つの表情だけではなく、様々な表情を表しました。

「PANEL」
大森 記詩|OMORI Kishi

音楽制作:深水 悠子|FUKAMIZU Yuko
「PANEL」制作者の金属へのこだわりを音で表現したいと考え、実際にアトリエで金属を加工している音や、機械の回転する音を録音し、音楽に使用しました。アトリエから徐々に外に飛び出すような映像の構成にリンクし、音楽も中から外へというイメージで制作しました。

「太虚」
工藤 湖太郎|KUDO Kotaro

音楽制作:木本 圭祐|KIMOTO Keisuke
自作の電磁誘導によって弦を振動させ、生音でありながらの永続的な発音を可能にした弦楽器Dromeとアナログシンセのみを使用し制作した楽曲です。

「光は水のよう」
阪上 万里英|SAKAGAMI Marie

音楽制作:朴 炫煕|Hyeonhee Park
立体作品の主な素材である鉄の音を中心におき、 旋律はピアノを、音響素材には水、鐘、鉄等を用いました。

「ラフスケッチ プロダクト」
府川 大吾|FUKAWA Daigo

音楽制作:上水樽 力|UEMIZUTARU Chikara
「ラフスケッチ プロダクト」のための音楽制作にあたり、私が最重要視したこと。それはこの作品の持つ暖かみ、言い換えるなら重なりあう線の持つ「人間臭さ」です。線を引くという体感的な行為。これを弦楽器の発音体である弦を弓で「弾く=引く」という行為に重ねあわせ、スケッチの過程を追体験することをコンセプトとしました。


音響・ミキシング:福島 綾音|FUKUSHIMA Ayane