撮影:蓮沼昌宏
※3月12日(木)に実施予定だったトーク・セッション「高山明と蕨市に住むクルドの人々」は、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、参加者および関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果、プログラムの開催を中止することにいたしました。(2020年2月29日)
開催概要
演出家・高山明は、2017年からツアー・パフォーマンス「東京修学旅行」を制作してきました。東京都区内のさまざまな街を日本人ではなく、東京に住んでいる外国人たちがガイドすることによって、外国人、日本人両方に新鮮な体験を与えるのが、このプロジェクトの大きな特徴です。2018年には難民問題を軸とする「新・東京修学旅行」が制作されました。その中の「クルド人編」では、在日クルド人たちがたくさん住んでいる「ワラビスタン(埼玉県蕨市)」で料理教室体験や歴史ツアーが行われました。今回のトークでは、高山明「クルド人編」でガイド役を務めたアリ氏と高山明氏の対談を通して、日本に暮らすクルド人たちの生活や記憶を辿ります。
※本企画は、IMMレクチャー・シリーズ「多文化社会におけるアートのチカラ」第5回として実施します。
開催情報
2020年3月12日(木)19:00–21:00
登壇者:高山明(演出家)、アリ・アイユルディズ(「新・東京修学旅行」ガイド役)
【登壇者プロフィール】
●高山 明(たかやま あきら)
1969年生まれ。演出家・アーティスト。東京藝術大学大学院映像研究科教授。2002年、演劇ユニットPort B(ポルト・ビー)を結成。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験プロジェクトなど、現実の都市や社会に介入する活動を世界各地で展開している。近年では、美術、観光、文学、建築、都市リサーチといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によってさまざまなジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。
●アリ・アイユルディズ(Ali Ayyildiz)
在日クルド人。1993年から現在まで日本に滞在中。「新・東京修学旅行」の「クルド人編」にガイド役として参加。
【定員】50名(先着順・事前申込優先)
【入場料】無料
【会場】東京藝術大学 千住キャンパス(東京都足立区千住1-25-1)
北千住駅西口より徒歩約5分(JR常磐線 / 東京メトロ千代田線・日比谷線 / 東武スカイツリーライン / つくばエクスプレス)
※駐車場のご用意はありません。公共交通機関をお使いください。
【お申し込み・お問い合わせ】
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」事務局
詳細はこちら→ http://aaa-senju.com/imi
【IMMレクチャー・シリーズ「多文化社会におけるアートのチカラ」(全5回)とは】
日本では既に多くの在留外国人が住んでおり、地域社会の多様化を深化させています。そんな現状にクローズアップして、社会学×現代美術、在留外国人×日本人といったクロスの視点から紹介していくのが本レクチャー・シリーズ。表現活動を通して多国籍・多文化の事象に向き合うゲストを迎えて、多文化社会における多種多様な課題とアートの関係性について考える場を提供します。
【イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM)とは】
地域に居住する外国人との交流を通して企画されるアートプロジェクト。地域に暮らすニューカマーの生活様式や文化背景を紹介するとともに、それが日常の中で変容していく諸相を「適応」「保持」「融合」という3つのキーワードから探ります。※主宰:岩井成昭(美術家)
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、東京藝術大学音楽学部・大学院国際芸術創造研究科、特定非営利活動法人音まち計画、足立区
2019 年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業