公開シンポジウム「ミュージック・テクノロジーとメディア・アート 〜創作と研究の交差点〜」

日本学術振興会「頭脳循環を加速する戦略的国際研究ネットワークプログラム」事業の一環として公開シンポジウムを開催します。

開催概要

日時:2017年11月23日(木・祝)13:30開場 14:00開演
会場:東京芸術大学 千住キャンパス スタジオA (足立区千住1-25-1
※無料・申込不要

プログラム:
第1部:特別講演 14:00~15:00
岩田洋夫(筑波大学システム情報系教授)
“Virtual Reality and Device Art”

第2部:映像と音響作品の上映 15:00~15:30
ヤロスラフ・カプチンスキ制作:
Mondrian Variation (1992)
United (2013)

第3部:シンポジウム(使用言語:英語・日本語 逐次通訳つき) 16:00~17:30
マルク・バティエ (パリ第4大学名誉教授 音楽学・作曲)
ヤロスラフ・カプチンスキ (スタンフォード大学准教授 作曲)
フレデリック・ベビラクア (IRCAM 研究者)
マラル・モハマディアン (NFB プロデューサー)
後藤英 (本学音楽学部音楽環境創造科准教授 作曲家 メディアアーティスト)

司会:福中冬子(本学音楽学部楽理科教授)

22.2 マルチチャンネル音響システムによるデモンストレーション
上記公演の前後に4回の再生を行います

マルク・バティエ 作曲:
In the Painter’Studio.(オリジナル8channels)
リミックス : 蓮尾美沙希 (東京藝術大学大学院音楽音響創造修士2年)

西岡龍彦 作曲:
天平乱声 〜オーケストラのためのポストリュード〜
指揮:高関健
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
録音会場:横浜みなとみらいホール

NHKが開発した22.2マルチチャンネル音響システムによる音響作品のデモンストレーションを行います。
当日ご来場のときに受付でご希 望の回をお申し込みください。
各回9名の視聴です。
希望者多数のときには視聴できないことがありますが、ご了承ください 。

会場:東京藝術大学千住キャンパス3階 スタジオB
第1回 13:00〜13:30
第2回 13:30〜14:00
第3回 18:00〜18:30
第4回 18:30〜19:00

登壇者プロフィール

岩田洋夫
Hiroo Iwata

1986年、東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)、同年筑波大学構造工学系助手。
現在、筑波大学システム情報系教授。
バーチャルリアリティ、特にハプティックインタフェース、ロコモーションインタフェース、没入ディスプレイの研究に従事。
SIGGRAPHのEmerging Technologiesに1994年より14年間続けて入選。
Prix Ars Electronica 1996と2001においてインタラクティブアート部門honorary mentions受賞。
2001年文化庁メディア 芸術祭優秀賞受賞。
2011年文部科学大臣表彰科学技術書受賞。
2013年より文科省博士課程教育リーディングプログラム「エンパワーメント情報学プログラム」リーダー。
2016年〜2017年、日本バーチャルリアリティ学会会長。

マルク・バティエ
Marc Battier

作曲家、パリ第4大学(ソルボンヌ)大学名誉教授(音楽学)。
DeTao Master of Electroacoustic Music (北京),ニューヨーク大学パリ校招聘教授、蘇州音楽院卓越教授として後進の指導にあたっている。
電子音楽・ミクスト作品はヨーロッパ、北米、東アジアの多くの音楽祭で上演されてきた。
最近の作品にはオーケストラのための《 Rain Water》(2014年) 、オーケストラとテープのための《Recollections》(2016年)がある。
International Computer Music Association (ICMA)の 共同設立者、Electroacoustic Music Studies Asia Network (EMSAN)、Electroacoustic Music Studies Networkの 共同設立者として、電子音楽作品のデータベース化に取り組み、Organised Sound誌およびMalaysian Music Journal誌の編集を担当している。
パリ音楽学研究所 Institut de recherche en musicologie の役員でもある。

後藤英
Suguru Goto

フランス パリにあるポンピドゥー・センターのIRCAMの招待作曲家、研究員、ボルドー芸術大学の准教授を経て、現在は東京藝術大学准教授。
2016年にCDのCsOがアソルハーモニクスより発表され、書籍のEmprise〈現代音楽の系譜から、コンピューター・ミュージック、エレクトロニック・ミュージック、ニュー・メディア・アート、新たなパフォーマンスへの進化〉が、スタイルノートより出版された。
2009年第53回のヴェネツィア・ビエンナーレではRobotic Music(ロボティック・ミュージック)を上演。2013年、アルスエレクトロニカのデジタル・ミュージック&サウンド・アート栄誉賞を受賞 。

マラル・モハマディアン
Maral Mohammadian

モントリオールの世界的に有名なNational Film Board of Canada(NFB)アニメーションスタジオのプロデューサー。
実験映画を通してアニメーション芸術に関わるようになった。
ニューヨーク・ショートフィルム・フェスティバ ル やトロント・インターナショナル・アニメーション・フェスティバルで受賞したランドール・オキタ監督脚本作品『The Weatherman and the Shadowboxer』をプロデュース。
短編やインタラクティブ、また先駆的なハイブリッド映像作品などを手がけている。
NFB以前には、北アメリカ最大のアニメーションイベントであるオタワ・インターナショナル・アニメーション・フェスティバルのテレビ・アニメーション会議のディレクターを務めた。

フレデリック・ベビラクア
Frédéric Bevilacqua

フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)のthe Sound Music Movement Interaction teamのリーダー。
”動きと音の間の相互作用”の模型製作と設計、そしてジェスチャーによる相互作用システムの開発を行う。
スイス連邦工科大学ローザンヌ校から物理学で修士号、生物医学的な光学 (Biomedical Optics)で博士号を授与されている。
1999年〜2003年、カリフォルニア大学アーバイン校のベックマン・レーザー研究所の研究員。
2003年、音楽とパフォーミング・アーツのためのジェスチャー分析における研究者としてIRCAMに参加。
120冊以上の科学に関する出版物の共著者であり、5つの特許の共同所有者である。
彼の研究プロジェクトと作品は、ポンピドーセンター、MoMA(アメリカ)、ZKM(ドイツ)、EMPAC(アメリカ)、山口情報芸術センター(日本)などで国際的に紹介されている。ACMTE(I 2013)などの国際会議で基調講演、2006年には国際会議NIMEの共同議長を務めた。
”Interlude project”のコーディネーターとして、2011年Guthman Musical Instrument Competition(ジョージア 工科大学)で一位受賞、フランス国立研究機関〈the French National Research Agency〉から”prix ANR du Numérique”賞を授与された。

ヤロスラフ・カプチンスキ
Jaroslaw Kapuscinski

インターメディア・コンポーザー、ピアニスト。近年、マルティメディアを使った素材を楽器により制御する作品の創作および演奏に従事してきた。
ワルシャワのショパン音楽院にてピアノと作曲を学んだ後、バンフ芸術センター(カナダ)在籍中にマルティメディアに興味を持ち、カルフォルニア大学サンディエゴ校で博士号を取得した(1992-1997)。作品はヨーロッパ文化と同様、アジア圏の文化からも影響を受けている。
最近の作品には、能をインターメディア芸術と読み替えてデジタル・コンテンツ化した作品やダンス、彫刻、笙、テープのための作品(In the Winter Garden, 2017)、著名なフォトグラファー、カスパー・コヴァルスキとのピアノ、コンピューター、空中映像のための作品(SideEects, 2017)があり、Open Ended Groupとの共同作品は、2018年のワルシャワ音楽祭の委嘱である。
これまでマギル大学(カナダ、モントリオール)、王立芸術音楽院(ハーグ)、上海音楽院などで教鞭をとってきた。
現在はスタンフォード大学音楽学部で作曲とインターメディアを教えている。

福中冬子
Fuyuko Fukunaka

東京生まれ。
国立音楽大学器楽科(ピアノ専攻)を経てニューヨーク大学人文大学院New York University, Graduate School of Arts and Science博士課程(音楽学)にて、博士号(Ph.D. in Historical Musicology)を取得。
研究領域は20・21世紀音楽。
近年は大戦後オペラ創作や、冷戦と音楽の相互関係性について研究。
主な著書にWolfgang Rihm:Interpretive Examination of His Creative Sources(UMI, 2003)、”Japanese Zero Hour?”(Michael Richards編 The Music of Japan Today, Cambridge Scholars Publishing, 2008)、”Narrative, Voice, and Reality in the Operas by Hosokawa Toshio and Mochizuki Misato”(Christian Utz, Frederick Lau編 Vocal Music and Contemporary Identities, Routledge, 2013),
『ニュー・ミュージコロジー』(編訳、慶應大学出版会、2013年)など。現在東京藝術大学音楽学部教授。

お問い合わせ

音楽環境創造科教員室
Tel: 050-5525-2742
http://mce.geidai.ac.jp/contact