シンポジウム
「Jポップのグローバル化とデジタル時代の国際放送の役割」【終了】

日時:2017年3月31日(金) 18:30 ~ 20:30
場所:東京藝術大学 千住キャンパス 第7ホール(東京都足立区千住1-25-1)
料金:入場無料/予約不要
主催:東京藝術大学音楽環境創造科 毛利嘉孝研究室
助成:公益財団法人放送文化基金

グローバル化とデジタル化の時代を迎えて、メディア環境が大きく変容しつつあります。とりわけ、音楽はその越境領域的な特徴のために、生産や消費、流通においてドラスティックな変化を見せています。日本のポピュラー音楽も例外ではありません。これまで日本というナショナルな枠組みの中で作られ、聴かれてきた日本のポピュラー音楽もまた、これまでになかった新しい局面に直面しています。
NHKワールドの音楽番組、J-MELOでは2005年の番組開始以来これまで世界に向けて日本の音楽を発信する一方で、番組がどのように視聴され、日本の音楽がどのように聴取されているのかを調査してきました。7回目になるJ-MELOリサーチの結果をもとにJポップの世界の広がりと国際放送の役割を議論するとともに、この状況の中で独自の国際的な活動を展開しているミュージシャンの宮沢和史さんをお迎えし、これからの日本の音楽のあり方を考えます。

 

プログラム
18:30〜19:00 J-MELOリサーチ2016調査結果報告
佐井大紀、樋渡茉佑子、土田沙織、藤本ちひろ(以上 慶應義塾大学)、
荒田美里(聖心女子大学)

19:10〜20:30 シンポジウム「Jポップのグローバル化とデジタル時代の国際放送の役割」
登壇者:
宮沢和史(音楽家)
原田悦志(日本国際放送J-MELOプロデューサー)
粂川麻里生(慶応義塾大学教授)
日高良祐(東京藝術大学大学院)
司会:毛利嘉孝(東京藝術大学教授)

 

問い合わせ:東京藝術大学音楽環境創造科 毛利嘉孝研究室
mouri (at) fac.geidai.ac.jp

 

登壇者プロフィール

宮沢和史

1966年山梨県甲府市生まれ。THE BOOMのボーカリストとして1989年にデビューして以降、類い稀なる探究心と行動力で、生命力溢れる音楽の源泉を求め国内外を巡り、これまでに、THE BOOMとしてアルバムを14枚、宮沢和史としてアルバムを4枚、多国籍バンドGANGA ZUMBAとしてアルバムを2枚リリースしている。
代表曲のひとつである「島唄」はアルゼンチンでの大ヒット(2001年)をはじめ、各国のミュージシャンにカバーされており、国境を越えて今なお世界に広がり続けている。
デビューのきっかけとなったTHE BOOMは、25周年を迎えた2014年3月31日、長いバンド活動の歴史に幕を閉じることを発表。同年9月より全国13箇所を廻った全国ツアー”MOOBMENT CLUB TOUR 2014 25 PEACETIME BOOM”、そして12月に行なわれた大阪・フェスティバルホール、東京・日本武道館での”THE BOOM FINAL”をおって、その活動を終えた。
2015年からの新たなる旅の始まりに衆目が集まる。
作家としても、SMAP、小泉今日子、矢野顕子、喜納昌吉、友部正人、夏川りみ、MISIA、中島美嘉、岡田准一(V6)、石川さゆり、坂本冬美など、多くのミュージシャンに詞、曲を提供している。

 

原田悦志

横浜生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業後、NHK入局。番組制作局、札幌放送局、国際放送局を経て、㈱日本国際放送に出向。現在、主にNHKワールドが全世界に向けて発信している音楽番組「J-MELO」のチーフ・プロデューサーを務めている。著書に「アイドル♥ヒロインを探せ」(慶應義塾大学アート・センター・2015・共著)、「『J-MELO』が教えてくれた世界でウケる「日本音楽」」(ぴあ・2015・監修)。慶應義塾大学(2016)、明治大学、武蔵大学、上智大学(2017) 講師。慶應義塾大学アート・センター訪問所員。

 

粂川麻里生

宇都宮生まれ。慶應義塾大学文学部独文学専攻卒業後、『ワールドボクシング』誌編集記者。その後、フリーライター、上智大学外国語学部専任講師を経て、現在、慶應義塾大学文学部教授、同大学アート・センター副所長。ゲーテの自然学を出発点に、システム論的な学問理論、言語理論を研究している。編著書に「サッカーのエスノグラフィーへ」(社会評論社・2002)、「ゴジラとアトム 原子力は『光の国』の夢を見たか」(慶應義塾大学アート・センター・2012)、「アイドル♥ヒロインを探せ」(慶應義塾大学アート・センター・2015・共著)など。武蔵大学、上智大学、聖心女子大学講師。

 

日高良祐

東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程。メディア文化研究、ポピュラー音楽研究。デジタルメディア技術の受容過程とそれにあわせて生じつつある文化変容に関心を持ち、主にインターネットを介した音楽流通を対象に調査を行なっている。「日本ネットレーベル史」、『SWITCH特別編集号 Maltine Book』(スイッチ・パブリッシング、2015年)などを寄稿。

 

毛利嘉孝

東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授。専門は社会学・文化研究。特に音楽や現代美術、メディアなど現代文化と都市空間の編成や社会運動をテーマに批評活動を行う。主著に『文化=政治』(月曜社、2003年)、『ストリートの思想』(日本放送出版協会、2009年)、『増補 ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房、2012年)など。