音楽は、決して政治的にイノセントなものではない。それは常に一定の権力構造の中で生み出され、権力構造を再生産する。一つの音楽を選択することは、しばしば別の音楽を抹消することである。言うまでもなく大学もまたそうした権力装置の一つにほかならない。
311以降、不穏な排他的ナショナリズムが広がる中、私たちはどのように芸術と国家、ポップカルチャー、大学、そして民主主義を考えればいいのか。『原発危機と「東大話法」』で東大独得の言説構造を徹底的に批判した経済学者安冨歩氏、フリーランスのジャーナリスト/写真家として福島の取材を続ける烏賀陽弘道氏、そして、「ろくでなし子」逮捕とその報道に抗議して(自称)音楽家となった打楽器奏者/作曲家片岡祐介氏という三人のラディカルな論客を迎え徹底的に討議する。
安冨歩(東京大学東洋文化研究所教授)
烏賀陽弘道(ジャーナリスト)
片岡祐介(自称音楽家)
日時:7月25日(金)13:00~15:00
会場:東京藝術大学・千住キャンパス第1講義室
参加費:無料(事前予約不要)
対象:どなたでもご参加いただけます
主催:東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科毛利嘉孝研究室
問い合わせ:geidai5@gmail.com