東京藝術大学 音楽環境創造科

非常勤講師

吉本 光宏 YOSHIMOTO Mitsuhiro

芸術運営論I:基礎概論

1958年徳島県生。早稲田大学大学院修了(都市計画)後、社会工学研究所などを経て1989年から現職。東京オペラシティ、国立新美術館、いわきアリオス等の文化施設開発、東京国際フォーラムのアートワーク計画などのコンサルタントとして活躍する他、文化政策、文化施設の運営・評価、創造都市等の調査研究に取り組む。文化審議会文化政策部会委員、東京芸術文化評議会専門委員、(公社)企業メセナ協議会理事などを歴任。著作に「再考、文化政策(ニッセイ基礎研所報)」「アート戦略都市(監修、鹿島出版会)」など。

渡辺 愛 WATANABE Ai

サウンド・シンセシス

作曲家。フィールド・レコーディングの素材を含む電子音響音楽を中心に活動している。東京音楽大学修了、パリ国立地方音楽院修了。東京芸術大学大学院博士後期課程修了。リュック・フェラーリ研究で博士号を取得(学術)。現在東京芸術大学、尚美学園大学、昭和音楽大学各講師。東京音楽大学学長賞(日本)、CCMC入選(日本)、TEM主催・JAPAN2011受賞(イタリア)、ピエール・シェフェール賞セミファイナリスト(フランス)、プレスク・リヤン賞選出(フランス)、Petites Formesファイナル作品選出(フランス)、ICMC2018入選(韓国)、France Musiqueでの放送、FAF(富士電子音響芸術祭)・FUTURA(フランス)・NIT(スペイン)等音楽祭での上演など国内外で評価を得る。ロームミュージックファンデーション奨学生。日本電子音楽協会理事。先端芸術音楽創作学会・日仏現代音楽協会会員。

若林 幹夫 WAKABAYASHI Mikio

文化社会学

1962年生まれ。東京大学教養学部相関社会科学分科卒。同大学院社会学研究科博士課程中退。博士号(社会学)。筑波大学教授等を経て、現在、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は社会学・都市論・メディア論・時間論・空間論。著作に『未来の社会学』(河出書房新社)、『郊外の社会学――現代を生きる形』(ちくま新書)、『モール化する都市と社会』(NTT出版)、『都市のアレゴリー』(INAX出版)など。

上水樽 力 UEMIZUTARU Chikara

映像音楽制作演習

1990年生まれ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科、同修士課程を経て、同大学院博士後期課程音楽文化学専攻音楽音響創造研究分野を修了。博士号を取得。音楽制作を西岡龍彦、香取良彦両氏に師事。
企業CMやイベントのための音楽、劇伴、アニメーションのための音楽から22.2マルチチャンネル音響システムのための音楽作品まで広範に及び手掛ける。これまでにミスタードーナツ、KIRIN、LUMINE、資生堂をはじめとする企業CM音楽や、TVドラマでの劇中曲を制作。博士課程在学中にはコ・ホードマン監督短編アニメーション作品《紅い鳥》The Cardinal に作曲家として携わった。一方で《トムとジェリー》シリーズの作曲家スコット・ブラッドリーを研究し博士号を取得。Eテレ「ららら♪クラシック」にゲストとして出演するなど研究者としての一面も持つ。

内村 和嗣 UCHIMURA Kazutsugu

サウンドデザインとオーディオディレクション
音楽音響創造特殊研究(4)サウンドデザインとオーディオディレクション

1961年生まれ。日本工学院電子工学科卒、同電子工学研究科修了。(株)札幌映像プロダクション、(株)デジタルエッグを経て、1998年よりNHK入局、放送技術局制作技術センター制作技術部に所属。これまでに一般番組からスーパーハイビジョンに至る様々なジャンルのコンテンツ制作、多様なフォーマットに対応した国際的なコラボレーションのサウンドスーパーバイザー、リ・レコーディングミキサー、サウンドデザイナーとして従事する傍ら、放送センター内の各種スタジオシステム更新やプロダクト開発に携わる。2018年よりAES日本支部 支部長就任。

戸田 信子 TODA Nobuko

サウンドデザインとオーディオディレクション
音楽音響創造特殊研究(4)サウンドデザインとオーディオディレクション

バークリー音楽大学の映画音楽作曲科とコンテンポラリー作曲&プロダクション科の両科を首席で卒業。ハリウッドのフィルムスコアリング技法を習得し小島秀夫監督が率いる「メタルギアソリッド」シリーズの作曲を担当。2012年ロサンゼルスにサウンドトラック専門の音楽プロダクション「FILM SCORE LLC」を設立し独立。ハンスジマーのリモートコントロールと連携し、ロンドンのアビーロードスタジオ、20世紀Fox、プラハ、ウィーンなど様々な国でのオーケストラ録音を手掛けている。映画「太秦ライムライト」でMPSEの長編外国語映画部門音響編集賞を、Microsoftのゲーム「Halo5」では音楽プロデューサー、オーケストレーターとして英国アカデミー音楽賞(BAFTA)にノミネートを受ける。2016年国内初となるサウンドトラックに特化した演奏を行う「フィルム・スコア・フィルハーモニック・オーケストラ」を創設。105名の団員を率いて代表、音楽監督に就任。2017年映画音楽作曲家たちのドキュメンタリー映画「すばらしき映画音楽たち」の制作総指揮を務める。

鈴木 久晴 SUZUKI Hisaharu

音響信号処理論
音楽音響創造特殊研究(13)音響信号処理概論

音響信号処理エンジニア/プログラマ。2007年3月九州大学芸術工学府博士後期課程修了。同年、Evixar株式会社入社。2020年取締役執行役員COO兼CTOに就任、現在に至る。同社では、音響通信に関連する要素技術/関連アプリケーションの研究・開発を行う。2007年日本音響学会 第24回 粟屋 潔学術奨励賞受賞、2014年Yahooクリエイティブアワード金賞受賞。著書に「はじめての音響数値シミュレーション プログラミングガイド」(コロナ社、共著)等。博士(芸術工学)。好きな動物は猫。

染谷 和孝 SOMEYA Kazutaka

サウンドデザインとオーディオディレクション
音楽音響創造特殊研究(4)サウンドデザインとオーディオディレクション

1963年東京生まれ。東京工学院専門学校卒業後、(株)ビクター青山スタジオ、(株)IMAGICA、(株)イメージスタジオ109、ソニーPCL株式会社を経て、2007年(株)ダイマジックのスタジオ設立に参加。2014年より有限会社ビー・ブルーに所属を移し、3Dオーディオ対応のスタジオを構築。現在、サウンドデザイナー/リレコーディングミキサーとして、Dolby Atmosを中心とした3D音響制作を行なう。
2006年よりAES(オーディオ・エンジニアリング・ソサエティー)「Audio for Games部門」のバイスチェアーを務める。また、2016年9月よりAES日本支部 技術理事を担当。

白山 智丈 SHIRAYAMA Tomotake

音楽理論演習B

洗足学園音楽大学、桐朋学園大学研究生修了(作曲専攻)。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了(音楽音響創造分野)。第13回東京国際室内楽作曲コンクールファイナリスト。2009年アジア国際音楽コンクール第3位入賞の《幻想曲》(ピアノ)はピアニスト、ブルーノ・リグット氏から好評を得て東京、神奈川、西安(中国)で再演されている。東京成徳短期大学、東京藝術大学音楽環境創造科非常勤講師。国際芸術連盟作曲家、日本作曲家協議会会員。

桜井 圭介 SAKURAI Keisuke

ポップ論
現代ダンス概説

音楽家・ダンス批評。
ソロ・アルバム『IS IT JAPAN?』『HINEMI』など。遊園地再生事業団、地点、ミクニ・ヤナイハラなど演劇・ダンスとの協働も多い。
著書『西麻布ダンス教室』『ダンシング・オールナイト!!』。
「吾妻橋ダンスクロッシング」主宰、スペース「SCOOL」共同代表。
twitterアカウント: sakuraikeisuke

西巻 正史 NISHIMAKI Masashi

芸術運営論:音楽マネジメント1

トッパンホール企画制作部長。上智大学卒業。シンクタンクで各地のホール設立にコンサルティングをおこなったのち、1997年より水戸芸術館コンサートホールATMに勤務。昭和音楽芸術学院、東京純心女子大学等でアートマネジメントを教える。

中原 雅考 NAKAHARA Masataka

空間音響研究
音楽音響創造特殊研究(9):空間音響研究

1969年山口県生まれ。
1995年 九州芸術工科大学博士前期課程修了。同年,株式会社ソナ入社。音楽スタジオ,ポストプロダクションスタジオ,試聴室,音響実験施設などの音響設計業務に従事。現在,同社専務取締役。
2005年 九州芸術工科大学博士後期課程修了。博士(芸術工学)。
2006年 オンフューチャー株式会社設立。音響機器やソフトウェアの開発,音響技術の研究開発業務に従事。現在,同社代表取締役。
2009~2010年 AES日本支部長,現在同法人理事。2017~2018年 AES Governor。
日本音響学会 高臨場感オーディオ調査研究委員会幹事。音響芸術専門学校 理事及び非常勤講師。HAL東京 教育課程編成委員。
2013年 AES Japan Award(AES日本支部),2021年 学会活動貢献賞(日本音響学会)を受賞。
著書に「サラウンド入門」東京藝大出版会(共著),「サウンドレコーディング技術概論」日本音楽スタジオ協会(共著)など。

小林 利明 KOBAYASHI Toshiaki

芸術運営論:著作権と文化・メディア契約

弁護士・ニューヨーク州弁護士。神戸大学大学院法学研究科非常勤講師。
東京大学法学部卒業。慶応義塾大学法科大学院、ニューヨーク大学ロースクール修了。
映像、音楽、出版、広告、演劇、スポーツなどのメディア・アート・エンタテインメント関連法務を幅広く扱うほか、エンタテインメント業界の人事労務案件その他企業法務全般を扱う。
共著書に「入門デジタルアーカイブ」(勉誠出版、2017)、論文に「応用美術(椅子)の著作物性」、「パロディ商標と不登録事由」(いずれも『ジュリスト』有斐閣)など。」

小林 弘人 KOBAYASHI Hiroto

音楽基礎演習・初級
ソルフェージュ(音楽基礎演習B)

専門は作曲。本学音楽学部作曲科を経て2000年同大学院修了。作曲を佐藤眞、林光の両氏に師事。在学中より管弦楽、舞台音楽などの委嘱作曲・編 曲を手がける。東京国際室内楽作曲コンクール等に入賞。また自作を含むソロ、室内楽をはじめ、近年ではサイレント映画のピアノ奏者として東京国際 映画祭などに出演、サポート・ピアニストとしてFUJI ROCK FESTIVALに出演するなどジャンルにとらわれない活動を続けている。作曲家グループ“New Sound Space ’96~”メンバー。東京音楽大学、洗足学園音楽大学各非常勤講師。日本声楽家協会教育センター講師。

角谷 剛 SUMIYA Tsuyoshi

DTP出版編集演習

1975年生まれ。フリーランスのDTPデザイナー。法政大学文学部卒業。NHK出版、平凡社、山川出版社、洋泉社などの書籍製作に携わる。日本エディタースクール講師。
講義では出版物の制作を通じて、自己と他者両方の視点から、「伝わるかたち」について粘り強く模索してほしいと考えています。

濱﨑 公男  HAMASAKI Kimio

高臨場感音響設計概論
音楽音響創造特殊研究(11):高臨場感音響設計

音響・オーディオ技術サイエンティスト、音楽録音エンジニア。1982年九州芸術工科大学修士課程(情報伝達専攻)修了。電子音楽やオーケストラによる現代音楽作品から、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、バイエルン国立歌劇場、NHK交響楽団ほか国内外著名演奏団体によるオーケストラおよびオペラ作品を多数録音制作。研究開発した収音方式(Hamasaki-SquareおよびHamasaki-Cube)、22.2マルチチャンネル音響システムなどは国際的に広く利用されている。近年はイマーシブオーディオの発展と普及に尽力。CATs Audio Award、IBC President’s Award、AES BOG Award、逓信協会前島賞、高柳記念財団高柳記念奨励賞、映像情報メディア学会丹羽高柳賞業績賞ほか受賞。日本放送協会、バイエルン放送協会、AES副会長などを経て、現在は合同会社ARTSRIDGE代表、株式会社final チーフサイエンティスト、AES Broadcast & Online Delivery技術委員会議長、AES Recording Technology & Practices技術委員会副議長、AES標準化委員会委員、IEC TC100/TC108ベルギー国委員、AESフェロー。共著書に「Sound for Film and Television」「超臨場感システム」など。

木方 幹人 KIHO Mikihito

芸術史

1957年生れ。関西大学大学院修士課程修了。元名古屋市美術館学芸員(現代アート企画)。フリーとなり美学及芸術基礎論・アートアクティヴィズム研究。授業では、学生さんたち各個人が「芸術」を通していかにリアルに世界とかかわるのか、そのための基本的な考え方の枠組みを講じていきたいと思います。

香取 良彦 KATORI Yoshihiko

ジャズ・ポピュラー音楽理論演習

ヴィブラフォン、キーボード奏者、作・編曲家。早稲田大学理工学部電気工学科、バークリー音楽大学作曲科(主席)卒業。数多くのスタジオ・ワーク、ライヴをこなす一方、ビッグバンド、ストリングス、ヴォーカルから和楽器まで幅広く創造的な作品を残している。1998年NHK教育「山下洋輔のジャズの掟」ではカトリヤン教授役で出演。リーダーCD「Riverside Music Garden/香取良彦JAZZ ORCHESTRA」、著作「よくわかるやさしい音楽理論」、翻訳「ハーモニー・オブ・ビル・エヴァンス」ほか。2015年Blue Note Jazz Festival in Japanでは、All Star Orchestraでパット・メセニー(g)と共演。https://www.riversidemusic.jp/

johnsmith johnsmith

ライブ・エレクトロニクス演習(初級)
音楽音響創造特殊研究(18)ライブ・エレクトロニクス演習(初級)

東京大学総合文化研究科広域科学専攻博士課程在籍。同大学学術専門職員。 東京造形大学メディアデザイン専攻領域中退、多摩美術大学メディア芸術コース卒、情報科学芸術大学院大学修了、ベルリン芸術大学、リンツ工芸大学交換留学。 ZKMリサーチ・アーティストレジデンス(2019) 舞台表現に用いるシステムや作品のデバイス設計等のフリーランスエンジニアなど 「メディアアートとは界面を問う表現であり、何を表現するかを表現するアート」であるということとか「道具(メディア)の透明化とそこに残るもの」とか「メディア考古学的な観点からの“media as it could be”」とか「猿の書いたシェイクスピアの“余り”」とかのことをぼんやり考えて生きてます。

福井 健策 FUKUI Kensaku

芸術運営論:著作権と文化・メディア契約

弁護士・ニューヨーク州弁護士。日本大学芸術学部 客員教授。
1991年 東京大学法学部卒。1993年 弁護士登録(第二東京弁護士会)。
米国コロンビア大学法学修士課程修了(セゾン文化財団スカラシップ)、シンガポール国立大学リサーチスカラーなど経て、現在、骨董通り法律事務所 代表パートナー。
著書に「著作権の世紀」「誰が『知』を独占するのか」(集英社新書)、「エンタテインメントと著作権」全5巻(シリーズ編者、CRIC)、「『ネットの自由』vs.著作権」(光文社新書)、
「18歳の著作権入門」(ちくまプリマ―新書)ほか。
国会図書館審議会会長代理、「本の未来基金」運営委員、「さいとう・たかを劇画文化財団」理事、think C世話人などを務める。
http://www.kottolaw.com Twitter: @fukuikensaku

秋山 大知 AKIYAMA Daichi

ライブ・エレクトロニクス演習(中級・上級)
音楽音響創造特殊研究(18)ライブ・エレクトロニクス演習(中級・上級)

2011年尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科卒業。在学中より、録音エンジニアとして、クラシック音楽からポピュラーまで様々なジャンルの録音に関わる。また、PAエンジニアとして、音楽ライブ、ミュージカル、寄席等の音響を担当。2013年、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科博士前期課程修了。聴覚情報処理の研究を行う。2013年より、映像機器メーカにて研究開発に従事。高精細画像処理装置や、高精細VFX装置等を担当。2018年に独立。音響・映像制作のテクニカル、インタラクティブ・コンテンツ制作等を行っている。また、主に放送業界向けの、産業用Single board computerを利用した組み込みシステムの開発も行っている。エレクトロ・音楽ユニットmacaroomにて、エレクトロニクス担当。また、エレクトロニクス奏者として、現代音楽、実験音楽や即興等の音楽家ともコラボレーションをしている。

鮎川 ぱて AYUKAWA Patty

ポピュラー音楽研究Ⅰ

ボカロP、音楽評論家。東京大学教養学部、東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科にて非常勤講師を務める。東京大学先端科学技術研究センター連携研究員(稲見・門内研究室)を兼任。ボカロを中心に、ユースカルチャー、ジェンダー意識、テクノロジーという3つが交錯して生じる進化の行く末を追っている。東京大学教養学部卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修了。主著に『東京大学「ボーカロイド音楽論」講義』(文藝春秋、2022年)、編著に『ポップ・ザ・初音ミク☆』(宝島社、2011年)など。代表曲は「SPL」。好きな寿司ネタはブリ。イキらないアライ。

舘 亜里沙 TACHI Arisa

音楽文化史

東京藝術大学音楽学部楽理科を経て、同大学大学院にて音楽学博士号取得。在学時から舞台演出に関心を抱き、第6回奏楽堂企画学内公募演奏会では《サーバ/周辺/世界――イプセン、グリーグ「ペール・ギュント」による音楽劇》(上演台本・演出担当)を発表。修了後もオペラを中心に演出家として活動し、近年は脚本執筆や実技指導にも力を入れる。また、テルアビブ大学での国際学会にオペラ研究者として登壇するなど、実践経験を活かした研究活動を行う。著書に「『ポルゲスの手記』に見るR.ワーグナーの楽劇像」(『音楽を通して世界を考える』第3章、東京藝術大学出版会)、「團伊玖磨の「宇宙」―オペラ《ひかりごけ》を中心に」(『オペラ/音楽劇研究の現在』、水声社)など。https://arisa-tachi-411.jimdofree.com

野川 美穂子 NOGAWA Mihoko

日本音楽概論

東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程音楽学専攻修了。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科にて博士号取得(人文科学)。東京藝術大学、東海大学、法政大学、武蔵野音楽大学ほか非常勤講師。著書に『地歌における曲種の生成』(第一書房、2006年)、共著に『軍記語りと芸能』(汲古書院、2000年)、『日本の伝統芸能講座 音楽』(淡交社、2008年)、『まるごと三味線の本』(青弓社、2009年)、『地歌・箏曲の世界 いま甦る初代富山清琴の芸談』(勉誠出版、2011年)、『ビジュアル 日本の音楽の歴史』(ゆまに書房、2023年)など。藝大在学中に安宅賞、2001年に(公財)清栄会奨励賞、2006年に第23回志田延義賞(日本歌謡学会)を受賞。文化庁文化審議会専門委員、芸術選奨選考委員などを歴任。日本音楽の魅力にとりつかれ、その魅力を培ってきた歴史を研究。

西村 明也 NISHIMULA Akinali

視覚表現演習1

1985年生まれ。
東京藝術大学音楽環境創造科卒業、同大学大学院芸術環境創造分野修士課程修了。
在学中より映像制作を始め、舞台やアートイベントの記録映像、映画、テレビ番組の制作等に携わる。映像制作事業に立脚しながら、教員、アートマネジャー、スペース運営、イベントコーディネーター等の複数のわらじを履き替えて、人との出会いや多角的な視点獲得を心掛けている。
https://akinali.com/

菅原 伸也 SUGAWARA Shinya

現代芸術概説

美術批評・理論。1974年生まれ。コンテンポラリー・アート、そしてアートと政治との関係を主な研究分野としている。最近の論考に、「リヒター、イデオロギー、政治——ゲルハルト・リヒター再読」(『ユリイカ』2022年6月号)、「岡本太郎の「日本発見」——岡本太郎の伝統論と民族(2)」(『パンのパン04(中)』)などがある。

 

篠田 昌伸 SHINODA Masanobu

器楽書法論

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修士課程修了。 第22、27回日本交響楽振興財団奨励賞、第74回日本音楽コンクール作曲部門第1位、第1回イタリア文化会館日本国内作曲コンクール審査員特別賞、第9回佐治敬三賞(クロノイ・プロトイ、メンバーとして)等受賞。06年just composed in YOKOHAMA委嘱作曲家。11年武生国際音楽祭にて作品が招待される。複数の作曲家グループやプロジェクトに参加し作品を発表する他、演奏家、団体等の委嘱、などによっても作品が発表されている。作品は、fontec、コジマ録音、全音楽譜出版社等によって、出版、リリースされている。また、ピアニストとして、新作初演、声楽、器楽の伴奏等多く行なっている。http://ballad-filter.jimdo.com

橋本 阿友子 HASHIMOTO Ayuko

芸術運営論Ⅰ:著作権と文化・メディア契約

弁護士。京都大学法学部卒業、京都大学法科大学院修了。マックスプランク知的財産研究所客員研究員(ミュンヘン・2023年)。音楽とゲームを中心に、出版、演劇、映像などのメディア・アート・エンタテインメント関連法務その他の企業法務全般を幅広く扱う。 Chordia Therapeutics 株式会社社外取締役。また、自身もピアノを演奏している。2022年上野学園大学音楽学部音楽学科器楽コース(ピアノ専門)を業、2022年-2023年École Normale de Musique de Paris, Alfred Cortot(エコールノルマル音楽院)在籍。
共著書に「エンタテインメント法実務」(弘文堂、2021)、「デジタルアーカイブ・ベーシックス1 権利処理と法の実務」(勉誠出版、2019)、論文に「ゲーム製作に関わる権利についての諸問題」(月刊パテント、2023)、「音楽教室事件・控訴審判決」(著作権研究第4号、2022)、「音楽の著作物」(ジュリスト、2022年)、「メロディと引用」(ジュリスト、2019年)など。

宮入 恭平 MIYAIRI Kyohei

ポピュラー音楽研究Ⅱ

おもにポピュラー音楽を中心に、カルチュラル・スタディーズの観点からポピュラー文化研究をおこなっている。専攻は社会学、ポピュラー文化研究、カルチュラル・スタディーズ。単著に『ライブハウス文化論』(青弓社)、『ライブカルチャーの教科書』(青弓社)、『J-POP文化論』(彩流社)、編著に『発表会文化論』(青弓社)、共編著に『「趣味に生きる」の文化論』(ナカニシヤ出版)などがある。

安西剛 ANZAI Tsuyoshi

視覚表現演習1 Ⅱ

現代美術作家。プラスチック製の日用品などを用い、人間とモノとの関係を問い直す作品を制作している。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒、同大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。金沢21世紀美術館にて個展『アペルト12 安西剛 「ポリ-」』を開催。ポーラ美術振興財団より若手芸術家の在外研修助成を得てベルリンのクンストラーハウス・ベタニエンで1年間滞在制作。ブダペストのルートヴィヒ美術館で開催されたグループ展『EXTENDED PRESENT – TRANSIENT REALITIES』に出品。https://an2ai.net/

大谷 安彦 OTANI Yasuhiko

音響技術史

早稲田大学理工学部卒
松下電子工業に入社 半導体設計に約5年間従事
退職後ソニー(株)に入社。約29年間オーディオ製品の電気設計業務に従事。2021年定年退職。カセットデッキ、ミニディスク、有線/無線ネットワークオーディオ製品の電気およびシステム開発設計に従事。
ギター歴約50年、DTM歴約30年、アメリカ西部の自然を撮り歩くこと約25年。

卯城 竜太 USHIRO Ryuta

現代芸術概説

Chim↑Pom from Smappa!Groupのメンバー。世界中の展覧会に参加しながら独自プロジェクトも展開。帰還困難区域内での国際展「Don’t Follow the Wind」の発案とたちあげを行い、作家としても参加。2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearの最優秀賞を受賞。2022年には森美術館にて回顧展を開催。その作品はグッゲンハイム美術館をはじめとした国内外の美術館に多くコレクションされている。ソロとしては、歌舞伎町アートセンター構想委員会やオルタナティブスペースWHITEHOUSEの運営、秘匿性の高い展覧会「ダークアンデパンダン」の主催、あいちトリエンナーレ2019でのアーティストらによる運動「ReFreedom_Aichi」などの活動を展開。単著に「活動芸術論」。

写真:みなみあさみ

三浦雅展 MIURA Masanobu

楽器音響学
音楽音響創造特殊研究(20)楽器音響研究

1974年生。同志社大学工学部知識工学科卒、同大学院博士前期課程および同後期課程了、博士(工学)。2004年日本音響学会佐藤論文賞受賞。博士課程修了後、理工系大学にて教育研究に16年間従事。2012-13年独ハノーファー音楽演劇メディア大・客員研究員。2019年4月より国立音楽大学音楽情報専修准教授。情報技術、音響・身体・心理測定を用いた音楽学研究に従事。日本音楽知覚認知学会副会長、ISPS2015(International Symposium on Performance Science、国際演奏科学会議)大会委員長を歴任。2021年1月よりAPSCOM(The Asia-Pacific Society for the Cognitive Sciences of Music、環太平洋音楽知覚認知会議)会長、ICMPC17-APSCOM7(第17回国際音楽知覚認知会議)大会委員長、日本音響学会音楽音響研究会委員長。近年は音・音楽・情報に関する民間企業とのコラボを通して、音大生のキャリアアップとしての「音楽データサイエンス」の普及を目指す。